D-24 (短編)制作年:2013年
監督:シン・ウソク
出演:パク・ノシク
ジャンル:SF
鑑賞:SSFF&ASIA 2014
西暦2072年、独身で一人暮らしのグシク(パク・ノシク)は、ある宣伝をみていた。大量生産している妻型アンドロイド「D-24」の宣伝である。寂しい人生を紛らわすため、購入することを決意した。24日後、やっとD-24が届くお話。
監督は、『Encounter (短編)』『Tramp (短編)』のシン・ウソク監督。
出演は、グシクを演じるのは『神弓 -KAMIYUMI- (原題:最終兵器 弓)』『魚』のパク・ノシク。
美形な顔立ち、長髪、痩せ型の妻型アンドロイドの「D-24」。この宣伝をみた独身男性のグシクが、D-24を購入する決断や家に届くまでの感情を表している。そこを読み取っていくこと、これから起こりえることを考える作風である。
近未来的な世界の描写は、どことなく日本のアニメに近いものを感じられる。今年2月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で上映され、監督メッセージがある。日本人作家の映画や本や漫画から、刺激とインスピレーションをもらったことを書いてあったので納得がいくであろう。近未来の描写が、あまりにもありふれた映像なので、工夫して欲しいところである。観客に託す作風はかまわないが、材料が乏しいのが残念なところかもしれない。もっと実験的に描ける内容なので、それは今後の作品に期待したい。
【なめ犬的おすすめ度】 ★