韓国映画だけを取り扱ったブログ
by nameinuuuu
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カテゴリ
全体
あいさつ
つぶやき
俳優_INDEX
俳優_FILE
REVIEW INDEX
1.美しき野獣
2.タイフーン
3.あしながおじさん
4.親切なクムジャさん
5.オールド・ボーイ
6.復讐者に憐れみを
7.赤い靴
8.力道山
9.受取人不明
10.春の日は過ぎゆく
11.顔のない女
12.コースト・ガード
13.サウラビ
14.シンソッキ・ブルース
15.達磨よ、ソウルへ行こう
16.大韓民国憲法第1条
17.黄山ヶ原
18.どこかで誰か~略~ホン班長
19.コックリさん
20.女子高生嫁に行く
21.サイの角のように一人で行け
22.僕らのバレエ教室
23.死んでもいい
24.踊るJSA
25.ラスト・プレゼント
26.君は僕の運命
27.プライベートレッスン青い体
28.オー!スジョン
29.氷雨
30.大変な結婚
31.家門の危機-家門の栄光2
32.木浦は港だ
33.悪い女 青い門
34.アナーキスト
35.ライターをつけろ
36.南極日誌
37.私の頭の中の消しゴム
38.恋する神父
39.シングルス
40.ジェイル・ブレーカー
41.ジャングル・ジュース
42.シルミド
43.大統領の理髪師
44.マイ・ボス マイ・ヒーロー
45.誰が俺を狂わせるか
46.人生の逆転
47.マラソン
48.夢精期
49.ぼくらの落第先生
50.作業の定石
51.Some(サム)
52.ハッピーエロクリスマス
53.われらの歪んだ英雄
54.銀杏のベッド
55.燃ゆる月
56.誰にでも秘密がある
57.スパイダー・フォレスト 懺悔
58.美しい夜、残酷な朝
59.シン・ソンイルの神隠し
60.風の伝説
61.リベラ・メ
62.インタビュー
63.我が心のオルガン
64.愛と、死を見つめて
65.箪笥
66.酔画仙
67.クワイエット・ファミリー
68.なせば成る
69.新装開店
70.SPY リー・チョルジン
71.ラン・アウェイ
72.彼らだけの世界
73.LIES 嘘
74.ゴースト・ママ
75.ドクター・ボン
76.悪い男
77.ワニ&ジュナ
78.私の男のロマンス
79.人形霊
80.花嫁はギャングスター
81.花嫁はギャングスター2
82.恋愛は狂気の沙汰だ
83.天国からの手紙
84.DMZ非武装地帯
85.天国からのメッセージ
86.英語完全征服
87.囁く廊下
88.少女たちの遺言
89.狐怪談
90.VOICE ヴォイス
91.愛のゴースト
92.あぶない奴ら
93.ARAHAN アラハン
94.魚座
未分類
95.THREE/臨死
96.リング・ウィルス
97.3人組
98.彼女を信じないでください
99.スーパースター カム・サヨン
100.トンマッコルへようこそ
101.猟奇的な彼女
102.恋愛の目的
103.ボーン・トゥ・キル
104.ホワイト・バッジ
105.TUBE
106.サグァ
107.マジシャンズ
108.ホワイトクリスマス
109.トンケの蒼い空
110.ラブリー・ライバル
111.Run2U
112.散策
113.口笛姫
114.盗られてたまるか
115.B型の彼氏
116.まぶしい一日
117.顔のないものたち
118.ショッキング・ファミリー
119.ソウル・ガーディアンズ
120.ヒューマニスト
121.ホリデー・イン・ソウル
122.サークル
123.オー!マイDJ
124.ゲオ・ロボトミー
125.肌
126.覗き
127.マイ・ブラザー
128.スカーレットレター
129.ケンカの技術
130.マイ・リトル・ブライド
131.ゴーストタクシー
132.アンダーグラウンド
133.バス、停留場
134.真実ゲーム
135.グエムル
136.Sダイアリー
137.台風太陽
138.初恋白書
139.密愛
140.ワイルドカード
141.阿娘
142.浜辺の女
143.家族の誕生
144.夏が過ぎゆく前に
145.お母さん
146.ファミリー(家族)
147.みんな大丈夫?
148.多細胞少女
149.韓半島
150.弓
151.サッド・ムービー
152.相棒
153.約束
154.鬘 かつら
155.サプライズ
156.僕が9歳だったころ
157.ホロビッツのために
158.とかげの可愛い嘘
159.ダンサーの純情
160.王の男
161.ピアノを弾く大統領
162.連理の枝
163.デイジー
164.HEAVEN ヘブン
165.ナチュラル・シティ
166.アメノナカノ青空
167.僕の、世界の中心は、君だ。
168.頑張れ!グムスン
169.君に捧げる初恋
170.モノポリー
171.ホリデー
172.オーロラ姫
173.インシャラ
174.夢精期2
175.闘師父一体
176.青春漫画
177.私の生涯で最も美しい一週間
178.情愛
179.私にも妻がいたらいいのに
180.墨攻
181.愛しのサガジ
182.デュエリスト
183.愛の傷
184.ウェディング・キャンペーン
185.6月の日記
186.淫乱書生
187.ラブ・インポッシブル
188.公共の敵
189.公共の敵2
190.うつせみ
191.サマリア
192.絶対の愛
193.天軍
194.アパートメント
195.クライング・フィスト
196.チェロ
197.霊 -リヨン-
198.愛なんていらない
199.クレメンタイン
200.お姉さんが行く
201.Mr.ソクラテス
202.僕は彼女をはなさない
203.従軍慰安婦
204.真由美
205.KUMIHO/千年愛
206.ビート
207.ラブ 最愛の人
208.サイボーグでも大丈夫
209.私たちの幸せな時間
210.花嫁はギャングスター3
211.初雪の恋
212.愛と悲しみのマリア
213.中天
214.子猫をお願い
215.君はジャズを信じるか?
216.深い悲しみ
217.百万長者の初恋
218.夏物語
219.角砂糖
220.青燕
221.いかさま師
222.愛を逃す
223.フェイス
224.奇跡の夏
225.あいつの声
226.親知らず
227.あなたを忘れない
228.麻婆島
229.終わらせよう!
230.かすかに
231.白い部屋
232.ウリハッキョ
233.1番街の奇跡
234.ライアー
235.優雅な世界
236.おまえを逮捕する
237.裸足のキボン
238.アイスケーキ
239.2月29日-ある日突然一番目
240.永遠の魂
241.肩ごしの恋人
242.息
243.京義線
244.ウララ・シスターズ
245.美女はつらいの
246.極楽島殺人事件
247.インビジブル・ウェーブ
248.密陽
249.ノートに眠った願いごと
250.ハーピー
251.ラブラヴ
252.浮気するのにいい日
253.黒い家
254.天下壮士マドンナ
255.ミスター・ロビンの口説き方
256.鰐
257.チャーミング・ガール
258.ムイ
259.奇談
260.ラジオスター
261.拍手する時に去れ
262.永遠なる帝国
263.宮女
264.黄真伊
265.許されざるもの
266.家門の復活-家門の栄光3
267.女教授の隠密な魅力
268.蝶
269.菊花の香り
270.ワイルド・アニマル
271.リアル・フィクション
272.20のアイデンティティ
273.11番目のお母さん
274.今、愛する人と暮らしていま
275.私の生涯で最悪の男
276.野獣と美女
277.卑劣な街
278.静かな世の中
279.二人だ
280.無影剣
281.セブンデイズ
282.アイアン・パーム
283.接続
284.手紙
285.キムチを売る女
286.レッド・アイ
287.道
288.不機嫌な男たち
289.私の恋
290.愛してる、マルスンさん
291.無防備都市
292.息子
293.ウォンタクの天使
294.強敵
295.光州5・18
296.まぶしい日に
297.国境の南側
298.私たちの生涯最高の瞬間
299.ザ・ゲーム
300.待つのが狂おしい
301.支離滅裂
302.フレームの中の記憶たち
303.白色人
304.ピーターパンの公式
305.けんか
306.ふざけるな
307.幸福
308.リターン
309.ユゴ 大統領有故
310.甘く、殺伐とした恋人
311.不朽の名作
312.カリスマ脱出記
313.明るい家族計画
314.極道修行・決着
315.用意周到ミスシン
316.6年目の恋愛中
317.愛するときに話すこと
318.D-WAR
319.フライ・ダディ
320.ハレルヤ
321.あきれた男たち
322.ビューティフル・サンデー
323.最後の贈り物...帰休
324.なつかしい庭
325.ロマンス
326.ワンス・アポン・ア・タイム
327.M
328.アドリブ・ナイト
329.美しい
330.鯨とり
331.青春スケッチ
332.モーツァルトの街
333.銀河解放戦線
334.クロッシング
335.ハラギャティ
336.アダダ
337.旅人は休まない
338.マイ・ニュー・パートナー
339.マイ・ファーザー
340.アフリカ
341.木のない山
342.夜と昼
343.花美男連続ボム事件
344.ハーブ
345.大胆な家族
346.最強ロマンス
347.セックスインポッシブル
348.ヘンゼルとグレーテル
349.最強☆彼女
350.熱血男児
351.ひまわり
352.ハミング
353.ドレミファソラシド
354.映画は映画だ
355.バカ
356.ジェニ、ジュノ
357.チェンジ
358.リハーサル
359.チム
360.太陽はない
361.追撃者
362.俺たちの街
363.ソウルが見えるか?
364.ス SOO
365.悲夢
366.暴力サークル
367.覆面ダルホ
368.娼
369.チャン
370.魚と寝る女
371.秘密 Desire (欲望)
372.2424
373.オー!ハッピーデイ
374.春夏秋冬そして春
375.クァンシクの弟クァンテ
376.ジャカルタ
377.ミスにんじん
378.モダンボーイ
379.解剖学教室
380.救世主
381.良い奴,悪い奴,変な奴
382.映画館の恋
383.僕と人形遊び
384.死んでもハッピーエンド
385.セックス イズ ゼロ
386.セックス イズ ゼロ2
387.スカウト
388.血の涙
389.後悔なんてしない
390.トラック
391.非常口がない
392.雨は愛にのって
393.ラブ・トーク
394.招待
395.彼の結婚式
396.星
397.恋愛術士
398.戀風戀歌
399.ファースト・キス
400.妻が結婚した
401.神機箭
402.霜花店
403.愛 サラン
404.情熱のステップ
405.キッチン
406.幼い王子
407.残酷な出勤
408.愛してるから大丈夫
409.ミスター主婦クイズ王
410.目には目、歯には歯
411.ビースティ・ボーイズ
412.あなたは遠いところに
413.悲しみよりもっと悲しい物語
414.ガールスカウト
415.オアシス
416.浮気な家族
417.大誘拐
418.ダメ男の愛し方
419.ボイス
420.友引忌
421.ガチデン 堤防伝説
422.宿命
423.昼間から呑む
424.タチマワ・リー
425.マリン・ボーイ
426.楽しき人生
427.秘密
428.今、このままがいい
429.うちにどうして来たの?
430.小言
431.牛の鈴音
432.旅人
433.よく知りもしないくせに
434.ロマンチック・アイランド
435.達磨はなぜ東に行ったのか
436.天国までの60日
437.純情漫画
438.息もできない
439.執行者
440.渇き
441.亀、走る
442.その男の本198ページ
443.美人図
444.女と男 愛の終着駅
445.桃花
446.シバジ
447.外人球団
448.ディープ・ブルー・ナイト
449.過速スキャンダル
450.走れ自転車
451.甘いウソ
452.誤発弾
453.長雨
454.荷馬車
455.仮面
456.おいしいマン
457.女高怪談5:心中
458.師の恩
459.私は私を破壊する権利がある
460.超感覚カップル
461.うちの学校のET
462.お熱いのがお好き
463.娼婦の羽
464.イテウォン殺人事件
465.仁寺洞スキャンダル
466.空を歩く少年
467.飛べ、ペンギン
468.ビバ!ラブ
469.太っちょ大家族
470.一人あそび
471.ある『誠心』の力
472.銃後の朝鮮
473.朝鮮 私たちの後方
474.朝鮮の愛國日
475.日本実録
476.朝鮮時報 第11譜
477.朴さん
478.常緑樹
479.ハンネの昇天
480.青い自転車
481.シンデレラ
482.自殺同好会
483.夕べのスキャンダル
484.GOGO70s
485.虹鱒
486.HAAN ハン・ギルス
487.蒼空へ...
488.コ死:血の中間考査
489.海雲台
490.公共の敵1-1
491.キム氏漂流記
492.ノーボーイズ、ノークライ
493.正しく生きよう
494.ぼくら特殊発掘捜査隊
495.二つの顔の猟奇的な彼女
496.夜のゲーム
497.カッコーの啼く夜 別離
498.愛の望郷・激流を越えて
499.娼婦物語・激愛
500.炎のように蝶のように
501.海辺に行く
502.キングコングを持ち上げる
503.彷徨の日々
504.彼女には秘密です
505.生徒会長
506.愉快なお手伝い
507.宿題
508.作戦
509.憎くてももう一度 2002
510.大人たちはわからない
511.ハーモニー
512.私の愛、私のそばに
513.リメンバー・ミー
514.ある訪問
515.私のヤクザのような恋人
516.彼岸島
517.サヨナライツカ
518.礼儀なき者たち
519.食客
520.食客:キムチ戦争
521.サンデーソウル
522.ベイビィ・パニック
523.キル・ミー
524.訪問者
525.ウェディングドレス
526.フェア・ラブ
527.クリーニング・クィーン
528.秘密愛
529.ベストセラー
530.ヨガ教室
531.10億
532.携帯電話
533.アンティーク
534.イリ
535.オガムド
536.男性の証明
537.止められない結婚
538.嫉妬は我が力
539.赤ちゃんと僕
540.資本主義党宣言
541.ここよりどこかへ
542.死生決断
543.4時間目 推理領域
544.容赦はない
545.下女 1960年版
546.下女 2010年版
547.マイ・ボス マイ・ヒーロー3
548.追われし者の挽歌
549.石ころの夢
550.結婚式の後で
551.19
552.楽園
553.妖術
554.虹
555.緊急措置19号
556.小さな池
557.菜食主義者
558.破壊された男
559.偉大なる系譜
560.詩
561.トライアングル
562.顔と心と恋の関係
563.天国への郵便配達人
564.7級公務員
565.Rポイント
566.GP506
567.ペントハウス エレファント
568.きみに微笑む雨
569.少年は泣かない
570.シークレット
571.パラレルライフ
572.ナタリー
573.シラノ;恋愛操作団
574.星から来た男
575.微笑
576.セイ・イエス
577.羽根
578.アイ・ラブ・ユー
579.偉大なる遺産
580.ソフィーの復讐
581.母なる証明
582.自転車少年
583.盲人はどんな夢を見るか
584.我知らず
585.深夜のFM
586.インフルエンス
587.Happy Together
588.出会いの広場
589.名作の条件
590.マンダリン・ゴースト
591.味噌
592.フェスティバル
593.うさぎとリザード
594.グッドモーニング・(略)
595.帰らざる海兵
596.アカシア
597.わたしと彼の秘め事
598.おじさん
599.悪魔を見た
600.国家代表
601.ささやきの夏
602.ソウルのバングラデシュ人
603.ドント・ルック・バック
604.バタフライ
605.愛してる、愛してない
606.グローブ
607.朝鮮名探偵
608.血闘
609.マイ・ブラック・ミニドレス
610.ダーツ
611.パープルマン
612.ふたりの夜
613.波瀾万丈
614.ニオイ
615.初仕事
616.少年、少年に会う
617.二階の悪党
618.品行ゼロ
619.無分別な妻、(略)
620.シシルリ 2km
621.幸福な葬儀屋
622.小さな恋のステップ
623.つぼみ
624.若い男
625.白夜行
626.牛と一緒に旅する方法
627.義兄弟
628.愛の運命 -暴風前夜-
629.黒く濁る村
630.世界で一番美しい別れ
631.幻想劇場
632.不良男女
633.影殺人
634.逮捕王
635.ヘッド
636.アコースティック
637.伝説の故郷
638.かわいい
639.ダンス ダンス
640.24
641.コン・ピルドゥ
642.聞くなファミリー
643.チャウ
644.黄海
645.みみっちいロマンス
646.猫
647.私たちの隣人の犯罪
648.パパは女の人が好き
649.U.F.O.
650.女子万歳
651.都市
652.土曜勤務
653.消えた夜
654.死んだ犬を探して
655.告白
656.ムーンウォーク
657.ただよう想い
658.エジャ
659.REC
660.ガールフレンズ
661.ママ
662.モビーディック
663.豊山犬
664.ムサン日記
665.ビー・デビル
666.オッキの映画
667.解決士
668.よいではないか
669.嫁入りの日 1956年版
670.キルソドム
671.パンガ? パンガ!
672.戦火の中へ
673.男たちの挽歌
674.ジョンフンさんの恋愛日記
675.生き残るための3つの取引
676.依頼人
677.ブラインド
678.成春香
679.春香秘伝
680.豆満江
681.チョン・ウチ 時空道士
682.あなたの初恋探します
683.特捜本
684.トガニ
685.記憶の中の僕たちへ
686.雲を抜けた月のように
687.最終兵器 弓
688.カウントダウン
689.ひきこもり
690.ヒマラヤ、風がとどまる所
691.黒い地の少女
692.アリラン
693.このまま死ねるか
694.Mr.アイドル
695.獣
696.ワンダフル・ラジオ
697.ちりも積もればロマンス
698.もう少しだけ近くに
699.グランプリ
700.チョコレート・バトラー
701.第7鉱区
702.クイック
703.ネバーエンディング
704.建築学概論
705.追憶
706.ピアノ・エチュード
707.父と息子
708.ファニーゲーム
709.ペースメーカー
710.失踪
711.火車
712.凍える牙(ハウリング)
713.珈琲(カビ)
714.死体が帰ってきた
715.母のぬくもり
716.きみはペット
717.コリア
718.マジック&ロス
719.痛み
720.素晴らしい一日
721.パパ
722.春の日のクマは好きですか?
723.ドクターK
724.恋の潜伏捜査
725.同い年の家庭教師
726.ボス上陸作戦
727.男の香り
728.秘愛 Secret Love
729.ボリウルの夏
730.チャ刑事
731.お金の味
732.マイウェイ
733.パーフェクト・ゲーム
734.人類滅亡報告書
735.眠れぬ夜
736.合唱
737.歌う君は誰よりも美しい
738.葬式
739.未熟な犯罪者
740.グレープ・キャンディ
741.ピエタ
742.ごめんね、ありがとう
743.イヴの誘惑 第1話
744.イヴの誘惑 第2話
745.イヴの誘惑 第3話
746.イヴの誘惑 第4話
747.18歳、19歳
748.ハートに一発!
749.レイト・オータム
750.ダブル・キラー
751.ホワイト
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韓国映画レビュー その800 「新世界」
祝レビュー800本目。これといって何もないけど、区切りがいいので一言加えた。
イ・ジョンジェは、久しぶりにいい役をもらった感じがする。

b0097051_18282742.jpg新世界
制作年:2013年
監督:パク・フンジョン
出演:イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミン
ジャンル:ヒューマンドラマ、アクション


警察庁捜査企画課のカン課長(チェ・ミンシク)は、警察官イ・ジャソン(イ・ジョンジェ)に犯罪組織ゴールドムーンへの潜入捜査を命じる。犯罪組織ゴールドムーンは、チェボム派、ブクデムン派、ジェイル派などの複数の暴力団組織の連合で成り立っている。ジャソンは、八年間潜入捜査官として組織に潜り込み、ブクデムン派の頭チョン・チョン(ファン・ジョンミン)の右腕になり、組織から信頼される存在になっていた。ある日、犯罪組織ゴールドムーンのソク会長(イ・ギョンヨン)が交通事故に遭い、輸送された病院で亡くなる。病院には、ゴールドムーンの傘下の頭クラスが集まっており、ソク会長の死を悲しみ、そして後継者争いへと勃発していく。老いた者から慕われるゴールドムーンの傘下ジェイル派の頭チャン理事(チェ・イルファ)、中国人の子孫で中国と闇取引しているゴールドムーンの傘下ブクデムン派の頭チョン・チョン(ファン・ジョンミン)、使えない老いぼれを排除しようといているゴールドムーンの傘下チェボム派の頭イ・ジュング(パク・ソンウン)。警察のコ局長(チュ・ジンモ)とカン課長は、ゴールドムーンの会長の急死時に、ゴールドムーンを潰すことを考えており、後継者争いを利用して作戦を実行していく。連絡係の潜入捜査官シヌ(ソン・ジヒョ)は、新しい指令をジャソンに伝え、その内容に不満を持ち、カン課長に直接会いに行く。ソク会長の情報を警察に連絡する役割として潜入捜査官をしていたジャソンは、ソク会長が亡くなったことで潜入捜査の仕事は終わって組織から抜けれると思っていたからだ。ジャソンの新しい指令は、チョン・チョンの傍についていることを命令される。秘密にしていた妻チュギョン(パク・ソヨン)の存在や妊娠のことも警察に知られており、犯罪組織ゴールドムーンだけでなく警察からも監視されており、身動きできない状態になっている。ソク会長の後継者は、ゴールドムーンの幹部たちが集まり会議によって決めることになる。そんな中、チャン理事とイ・ジュングのいがみ合い、チョン・チョンとイ・ジュングの実質的実力者の二人が牽制している。ジャソンは、警察側の作戦に従うよう命令が出ているなか、自分を兄弟のように信頼を寄せるチョン・チョンとの友情との間で苦悩する。果たして、ゴールドムーンの後継者は誰になるのか、警察はゴールドムーンを潰すことができるのか、ジャソンはどのような決断をくだすのかというお話。

監督は、『血闘』のパク・フンジョン監督。
出演は、潜入捜査官イ・ジャソンを演じるのは『ハウスメイド (原題:下女)』『10人の泥棒たち (原題:泥棒たち)』のイ・ジョンジェ、警察庁捜査企画課のカン課長を演じるのは『悪魔を見た』『悪いやつら (原題:犯罪との戦争:悪い奴等全盛時代)』のチェ・ミンシク、犯罪組織ゴールドムーンの傘下ブクデムン派の頭チョン・チョンを演じるのは『裏切りの陰謀 (原題:モビーディック)』『ダンシング・クイーン』のファン・ジョンミン、犯罪組織ゴールドムーンの傘下ジェイル派の頭イ・ジュングを演じるのは『汝矣島』『ヒット』のパク・ソンウン、潜入捜査官で連絡係シヌを演じるのは『拝啓、愛しています』『コードネーム:ジャッカル (原題:ジャッカルが来る)』のソン・ジヒョ、犯罪組織ゴールドムーンの傘下ブクデムン派のソンムを演じるのは『容疑者S (原題:姦通を待つ男)』『容疑者X 天才数学者のアリバイ (原題:容疑者X)』のキム・ユンソン、ゴールドムーンのヤン・ムンソクを演じるのは『哀しき獣 (原題:黄海)』『10人の泥棒たち (原題:泥棒たち)』のナ・グァンフン、ジャソンの妻チュギョンを演じるのは『悪魔を見た』『生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)』のパク・ソヨン、ゴールドムーンの傘下ジェイル派の頭チャン理事を演じるのは『共謀者 (原題:共謀者たち)』『桃の木』のチェ・イルファ、警察のコ局長を演じるのは『Mr.アイドル』『10人の泥棒たち (原題:泥棒たち)』のチュ・ジンモ、ゴールドムーンのヤン理事を演じるのは『トガニ』『王になった男 (原題:光海、王になった男)』のチャン・グァン、ゴールドムーンのパク理事を演じるのは『ハナ 奇跡の46日間 (原題:コリア)』『凍える牙 (原題:ハウリング)』のクォン・テウォン、キム理事を演じるのは『悪いやつら (原題:犯罪との戦争:悪い奴等全盛時代)』『ちりも積もればロマンス』のキム・ホンパ、ゴールドムーンのソク会長を演じるのは『26年』『ベルリンファイル (原題:ベルリン)』のイ・ギョンヨン、警察のカン巡査を演じるのは『容疑者X 天才数学者のアリバイ (原題:容疑者X)』『ベルリンファイル (原題:ベルリン)』のリュ・スンボム、警察のチョ課長を演じるのは『隣人』『絆創膏』のマ・ドンソク。

犯罪組職ゴールドムーンに潜入した警察官ジャソン、彼の正体を知らぬまま兄弟のように接するゴールドムーンの傘下ブクデムン派の頭チョン・チョン、潜入捜査官を使った作戦を思考して実行する警察庁捜査企画課のカン課長、この三者の間で巻き起こる義理、裏切り、陰謀などを描いている。

潜入捜査官ジャソンは、カン課長から常に警察官という意識を忘れさせないようにしている。犯罪組織でのジャソンの地位は、ブクデムン派のナンバー2で、チョン・チョンの直属部下に当たるのだ。ジャソンが潜入捜査官であることを知っているのは、作戦を考えたカン課長、コ局長(チュ・ジンモ)、表向きはジャソンの囲碁先生に変装している連絡係の潜入捜査官シヌ(ソン・ジヒョ)だけである。警察内部でも秘密を最小限にしていることで情報漏えいに敏感なのがわかる。ジャソンは、かなり暴力団に染まっており、冒頭で警察のスパイと思われる男をドラム缶に詰め込んで始末しているのだ。

犯罪組職ゴールドムーンは、大きく分類すると三つの勢力が会長のイスを狙っているのがみえる。野心的で力でねじ伏せるタイプのチェボム派の頭イ・ジュングが狙っている。実力的にナンバー2のブクデムン派の頭チョン・チョンは、右腕ジャソンやソンム(キム・ユンソン)や力強い部下たちやチャイニーズマフィア四人と駒がそろっている。チャン理事は、小さな派の頭であるヤン理事(チャン・グァン)とパク理事(クォン・テウォン)とキム理事(キム・ホンパ)から支持されており、古い仲間と親交が深い。だが、チャン理事は会長になることに消極的になっている。犯罪組職の構図を整理することで、誰がどこに属し、誰が誰に敵対心を持っているのが明白になる。

イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンという主役級三人の絡みも見所のひとつにしている。潜入捜査官ジャソンとカン課長という警察同士の情報共有やカン課長の作戦に全て賛同できないジャソンの感情、潜入捜査官ジャソンとチョン・チョンという暴力団で兄弟のように接する熱い関係、カン課長とチョン・チョンという裏で取引を持ちかけられる警察と暴力団のかけひき。

カン課長がジュングを殺人、詐欺、暴行、恐喝で逮捕したことから大きく動き出していく。チョン・チョンは、カン課長との裏取引を破談にし、自分たちの情報が漏れていることでチャイニーズマフィア四人が警察にハッキングをして、内部情報を得て、誰が警察の犬(潜入捜査官)かをみつけだすのだ。複数みつけた警察の犬をひとりはチョン・チョンが始末し、もうひとりを右腕ジャソンに始末させるのである。もちろんジャソンは、その潜入捜査官を知っており、苦しい決断に迫られるのだ。カン課長の作戦によって、ゴールドムーンの会長の座を用意したり、ある派がジャソンがいないときにチョン・チョンを含むブクデムン派と抗争が勃発したり、警察から釈放されたジュングのその後、犯罪組織ゴールドムーンが揺れ動くのである。

ラストにみせる六年前のジャソンの回想シーンが全てを物語っていると感じる。チョン・チョンがジャソンを常に「ブラザー」と呼んでおり、部下でなく兄弟として接しているのが明確にわかるのだ。チョン・チョンとジャソンの義理のところはかなり好きなシーンである。結末もなかなか面白い展開になっており、意外と珍しい形かもしれない。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★★
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by nameinuuuu | 2013-07-24 18:39 | 800.新世界
韓国映画レビュー その686 「雲を抜けた月のように」
豊臣秀吉の朝鮮出兵が時代背景になっているが、反日的なものではない。厳密には星三つ半かな。

b0097051_22134897.jpg雲を抜けた月のように
制作年:2010年
監督:イ・ジュニク
出演:ファン・ジョンミン、チャ・スンウォン、ハン・ジヘ、ペク・ソンヒョン
ジャンル:ヒューマンドラマ、アクション


16世紀末、豊臣秀吉の朝鮮出兵に晒される朝鮮。ソンジョ王(キム・チャンワン)が統治するこの国の政治は腐敗しており、東人派と西人派の二つに分かれて権力争いをしている。民衆の不満は頂点に達しており、中心人物チョン・ヨリプ(イム・ジェユン)や両班イ・モンハク(チャ・スンウォン)や盲目剣客ファン・ジョンハク(ファン・ジョンミン)が、平等な世の中を夢みて「大同契」という組織を作る。王の命令によって、大同契の解散を受け入れたチョン・ヨリプは自害して、臣下はヨリプの遺体を掘り起こし反逆者としてヨリプの首を人々に晒す。モンハクが大同契の新しい長となって、大同契を復活させ、腐った国を変えるには自らが王に就くことを考えて野心に燃えている。モンハクを中心とした大同契は、権力者ハン・シンギュン(ソン・ヨンチャン)の家を襲って彼を殺害する。そのとき、シンギュンの庶子(妓生の子)キョンジャ(ペク・ソンヒョン)が、モンハクに戦いを挑むがあっさりと斬られてしまい重傷を負う。キョンジャの傷の手当てをしたのは、その場にいた盲目剣客ファン・ジョンハクである。ジョンハクは、志の違いで大同契から抜けて鍼師をしており、キョンジャを鍼治療で回復させた。ジョンハクは、ある事でモンハクに確かめたいことがあった。キョンジャは、父の仇をとるためモンハクに復讐を誓い、ジョンハクの剣の腕前を知って弟子になる。ジョンハクとキョンジャは、モンハクをみつけるために彼を追う旅に出るお話。

監督は、『楽しき人生 (原題:楽しい人生)』『あなたは遠いところに』のイ・ジュニク監督。
出演は、盲目剣客ファン・ジョンハクを演じるのは『影殺人』『オガムド』のファン・ジョンミン、イ・モンハクを演じるのは『目には目、歯には歯』『シークレット』のチャ・スンウォン、妓生ペクチを演じるのは『B型の彼氏』『ハミング』のハン・ジヘ、キョンジャを演じるのは『マラソン』『うちの学校のET』のペク・ソンヒョン、王ソンジョを演じるのは『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』『天国への郵便配達人』のキム・チャンワン、ハン・シンギュンを演じるのは『イテウォン殺人事件』『チョン・ウチ 時空道士 (原題:田禹治)』のソン・ヨンチャン、パンジャ職人を演じるのは『影殺人』『グッドモーニング・プレジデント』のチョン・ギュス、ユ大監を演じるのは『亀、走る (原題:亀が走る)』『グッバイ、マザー (原題:エジャ)』のシン・ジョングン、チョン大監を演じるのは『シークレット』『不信地獄』のリュ・スンニョン。

国家と大同契との内戦、政争ばかりしている東人派と西人派、豊臣秀吉率いる日本軍の襲撃といった出来事をみせながら、野心の塊のモンハク、仲間の復讐とモンハクの暴走を止める盲人ジョンハク、父の復讐に燃えるキョンジャ、愛するモンハクを追うペクチ(ハン・ジヘ)といった人物たちのそれぞれの感情を同時に描いている。

大同契には、東人派や西人派といったものを取り払って国家として一つになり日本と戦う考え、腐敗した王朝を倒してから日本と戦う考え、この二つの考え方があるのを序盤でみせている。亡くなったチョン・ヨリプや盲人ジョンハクは前者を考えており、モンハクは後者を考えている。結果的に、モンハクが大同契の新リーダーとなって、王がいる漢陽(現在のソウル)に向かって北上していくのである。

モンハクは、日本の侵攻によって国の危機なのに、政争をしている臣下や王に対して不満を持っており、国からみれば逆賊であるが、民衆からみれば国を救おうとする英雄でもある。モンハクは、自らが王になるという野望を持ち、恋人ペクチへの想いを捨て、自分の大きな夢を果たそうとしている。

ジョンハクは、友人チョン・ヨリプが自害でなくモンハクに殺されたと思っており、それを確かめるために彼を追っている。ジョンハクは、モンハクの考えや行動は間違っていると思っており、モンハクが率いる大同契は結成したときの志と違ってみえているのだ。ジョンハクは、腐敗した国の形態を変えることには一致しているが、自分の野心のために大同契を利用して仲間を裏切るモンハクが許せないでいるのだ。大同契の人たちは、ジョンハクを元仲間としてみていることで、ジョンハクに対して敵対心を持っていないのがみえる。ジョンハクは、侵攻する日本の存在を知っており、国のために自らの命をさしだして戦うことを決めていることで、モンハクとの違いはありながら、国を守ることは同じなのである。心の目でみるジョンハクは、モンハクに漢陽へ行くなと云っているところがあり、深い意味を持って発していることが終盤にわかることになるのだ。

妓生から生まれた子供キョンジャは、周囲から犬扱いにされており、実父ハン・シンギュンの仇をとるためにモンハクを追うのである。キョンジャは、ジョンハクと一緒に行動しており、道を歩いているだけでもジョンハクから攻撃されて常に修行になっているのだ。ジョンハクが盲目をネタに意地悪してコメディタッチにみえるが、キョンジャの考えをしっかり察知しているのがわかるであろう。

刑吏を殺害して逃げるキョンジャとペクチが逃亡者のような形になり、ジョンハクの命令に背いたキョンジャは別行動をとり、ジョンハクとモンハクの対決、モンハクとペクチの再会、キョンジャとモンハクの対決といった流れになる。漢陽についたときに、モンハク、キョンジャ、ペクチが今まで持っていた感情と今の感情の違いをしっかりとみせているのである。心を扱った作品なのが終盤になると大きくみえてくる仕組みになっており、ジョンハクがよく口にしていた月が雲に隠れているのかどうかを比喩的に表現しているのである。解釈の仕方によっては、複数の意味を成しているようにとれ、観る側にいろいろ問いかけている。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
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by nameinuuuu | 2012-02-27 22:28 | 686.雲を抜けた月のように
韓国映画レビュー その675 「生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)」
b0097051_1194820.jpg生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)
制作年:2010年
監督:リュ・スンワン
出演:ファン・ジョンミン、リュ・スンボム、ユ・ヘジン
ジャンル:サスペンス
鑑賞:日本版DVD


ソウルで女児連続殺人事件が起こっており未だ犯人が捕まらないことで、大統領まで警察に対して事件解決を強く命じている。有力な容疑者ユ・ミンチョルを追い詰めた二人の刑事であったが、片方の刑事が容疑者ユ・ミンチョルを射殺してしまった。警察上層部は、ユ・ミンチョルが証拠不十分で真犯人だと証明できないため、その事実をもみ消して、生きている犯人をでっち上げ、女児連続殺人事件を終わらせようと考える。警察庁の広域捜査隊班長チェ・チョルギ刑事(ファン・ジョンミン)は、優秀で結果を残しているが警察大卒でないこともありなかなか出世できず、隣りの班の警察大卒のパク班長がチーム長に出世する予定でいる。最近、チェ・チョルギ刑事は、不正入札でテギョングループのキム会長(チョ・ヨンジン)を逮捕して、検察に送検した実績もある。チェ・チョルギ刑事は、独身で唯一の家族は嫁にいった妹とその夫キム・ホソンである。チェ・チョルギ刑事の義弟になるキム・ホソンは、働かず夜遊びしており、元暴力団でヘドン建設社長のチャン・ソック(ユ・ヘジン)から多額の現金を受け取っていたことが警察の監察班に発覚され、チェ・チョルギ刑事は班長の身分証を剥奪されてしまう。窮地に陥ってしまったチェ・チョルギ刑事に対して、カン局長(チョン・ホジン)が女児連続殺人事件の犯人でっち上げを命じ、成功すれば全てチャラになり昇進するチャンスがあることでチェ・チョルギ刑事はそれを引き受ける。カン局長が監察班に圧力をかけてチェ・チョルギ刑事の処分を保留にして、班長として捜査できるようになる。チェ・チョルギ刑事は、まずユ・ミンチョルの死体を深夜に片付け、女児連続殺人事件の担当になり、前科者リストの中からイ・ドンソク(ウ・ドンギ)を容疑者と決定し、チャン・ソック社長にも協力してもらい、イ・ドンソクを犯人になるように仕立てあげ、チェ・チョルギ刑事がイ・ドンソクを逮捕する。一方、チュ・ヤン検事(リュ・スンボム)は、送検されたキム会長から金品の賄賂を受け取っており、金銭面で世話になっていることで起訴せずに釈放した。チュ・ヤン検事は、キム会長と一緒にゴルフ場に行きプレーしていたとき、そこでキム会長が謎の人物に刺殺されてしまう。後日、チュ・ヤン検事の仕事場にキム会長との癒着の証拠写真が封筒で送られてくる。保身と出世のため犯人捏造するチェ・チョルギ刑事、キム会長との癒着を嗅ぎつけられ隠そうとするチュ・ヤン検事、元暴力団で今でも裏家業をするヘドン建設のチャン・ソック社長、三つ巴の戦いをみせながら事件が二転三転していくお話。

監督は、『相棒 シティ・オブ・バイオレンス』『タチマワ・リー -悪人よ 地獄行急行列車に乗れ』のリュ・スンワン監督。
出演は、ソウル広域捜査隊の警察班長チェ・チョルギ刑事を演じるのは『影殺人』『オガムド』のファン・ジョンミン、ソウル中央地方検察庁のチュ・ヤン検事を演じるのは『タチマワ・リー -悪人よ 地獄行急行列車に乗れ』『容赦はない』のリュ・スンボム、ヘドン建設社長のチャン・ソックを演じるのは『チョン・ウチ 時空道士 (原題:田禹治)』『黒く濁る村 (原題:苔)』のユ・ヘジン、警察庁のカン局長を演じるのは『炎のように蝶のように』『悪魔を見た』のチョン・ホジン、チェ・チョルギの部下マ・デホ刑事を演じるのは『仁寺洞スキャンダル』『深夜のFM』のマ・ドンソク、殺人事件容疑者イ・ドンソクを演じるのは『私のちいさなピアニスト (原題:ホロビッツのために)』『食客』のウ・ドンギ、テギョングループのキム会長を演じるのは『影殺人』『実家の母』のチョ・ヨンジン、チュ・ヤン検事の部下コン捜査官を演じるのは『深夜のFM』『哀しき獣 (原題:黄海)』のチョン・マンシク、チュ・ヤン検事の上司の部長検事を演じるのは『トライアングル』『ベストセラー』のイ・ソンミン、チャン・ソックの部下スイルを演じるのは『ワンス・アポン・ア・タイム』『タチマワ・リー -悪人よ 地獄行急行列車に乗れ』のキム・スヒョン、チャン・ソックの部下ウンチャンを演じるのは『チェイサー (原題:追撃者)』『味噌』のク・ボヌン。

刑事(チェ・チョルギ)、検察(チュ・ヤン)、裏組織(チャン・ソック)、といった三つがお互いに弱みを握りながら相手を脅していき、更なる事件が発生していき、底なし沼にはまりこんでいくサスペンスである。

チェ・チョルギ刑事は、家族や仲間のために始めたカン局長との取引(女児連続殺人事件の犯人でっち上げ)から、悪に染まっていくのである。チャン・ソック社長から多額の資金提供を受けた義弟キム・ホソンが、チェ・チョルギ刑事を苦しめ、更に直属の部下で一番信頼しているマ・デホ刑事(マ・ドンソク)が過剰捜査をしたことで上層部から指摘されるのだ。チェ・チョルギ刑事は、自分の失態でなく、周囲の人物たちの失態によって起きたのだ。チェ・チョルギ刑事は、犯人でっち上げをチャン・ソック社長たちと一緒に組んで実行していることから、チャン・ソック社長に弱みを握られるのだ。また、チュ・ヤン検事からは、チェ・チョルギ刑事とチャン・ソック社長によって犯人でっち上げをしたと読まれてしまい、しかも義弟キム・ホソンがチャン・ソック社長から多額の資金を受けた事実もばれてしまい弱みを握られるのだ。双方から弱みを握られるチェ・チョルギ刑事が、チュ・ヤン検事とチャン・ソック社長をどのように対処していくのかが見せ所である。

チュ・ヤン検事は、テギョングループのキム会長からの賄賂を受け取っていることが、チャン・ソック社長とチェ・チョルギ刑事にばれてしまうのだ。チュ・ヤン検事は、女児連続殺人事件の担当になり、警察から送検されたイ・ドンソクが、チェ・チョルギ刑事とチャン・ソック社長によって偽装された犯人と気づき、チェ・チョルギ刑事とのにらみ合いが続くのである。その後、お互いの悪事を知ってしまった二人は、それを封印するために取引をするのである。

チャン・ソック社長は、元暴力団であり、建設業界内で煙たかれている存在である。テギョングループのキム会長が逮捕されているとき、その隙に高層ビルの落札に成功したのだ。チャン・ソック社長の部下には、側近のスイル(キム・スヒョン)、実行部隊サルス(ペク・スンイク)、運転手ウンチャン(ク・ボヌン)がおり、いつも一緒に行動をしている。チャン・ソック社長は、チェ・チョルギ刑事との取引(イ・ドンソクを犯人にでっち上げる準備)によって、広域捜査隊からある程度の悪事は目をつぶってくれると読んでいるのだ。建設業界のライバルであるテギョングループのキム会長を目の敵にしており、キム会長とチュ・ヤン検事が繋がっていることをつきとめ、チュ・ヤン検事に対しての弱みを握るのだ。

チェ・チョルギ刑事とその部下五人、チュ・ヤン検事と部下のコン捜査官(チョン・マンシク)、チャン・ソック社長と部下三人、それぞれの組織に属する人たちが3つの取引(局長-チェ・チョルギ刑事、チェ・チョルギ刑事-チュ・ヤン検事、チェ・チョルギ刑事-チャン・ソック社長)によって巻き込まれていくのである。警察と検察の不正ばかり、特に警察内部でのコネやチクリやヒガミが目立っており、足の引っ張り合いをしているようにみえるのだ。警察という組織が犯人をでっち上げることを上層部で決めて、チェ・チョルギ刑事は実行部隊にすぎないのだ。検察も送検された人物を個人的な問題で起訴するかどうか決めてしまうところも、これでよいのかと正義を疑ってしまう。この作品に登場しているほとんどの人物は悪者ばかりだから、正義は皆無なのであろう。

主要人物の三つ巴の戦いが主であるが、警察内部や検察内部や裏組織内部の裏切りもひとつの見せ場であろう。誰が誰を裏切るのかというところが、中盤から終盤に何度も出てくるので、そこが盛り上がるところであろう。女児連続殺人事件の真相も終盤に決着して、皮肉な結末になっているのである。中盤から終盤に向かうところで、カン局長がチェ・チョルギ刑事に「後味は悪いよな」ってところから、更に後味が悪くなる展開になっていく。最後の方は死の連発で、血の臭いで充満しているのだ。登場人物が多いことで誰がどの組織に属しているのか、誰と誰が繋がっているのか、誰が誰を裏切るのかというところを見極めていくと楽しめるであろう。かなりご都合的なシーンもあり、もう少し工夫して欲しいところもあった。個人的には、リュ・スンワン監督の作品と相性が悪いみたいで、高い評価にならない傾向がある。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
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by nameinuuuu | 2012-01-21 11:29 | 675.生き残るための3つの取引
韓国映画レビュー その662 「モビーディック」
b0097051_10483721.jpgモビーディック
制作年:2011年
監督:パク・インジェ
出演:ファン・ジョンミン、チン・グ、キム・ミニ、キム・サンホ
ジャンル:サスペンス


1994年11月20日、ソウル近郊のパラム橋で謎の爆発事件が起こった。緊急の連絡が入ったことで現場に直行した明人日報の記者イ・バンウ(ファン・ジョンミン)は、顔なじみのマ刑事(アン・ギルガン)から事件の近況を教えてもらう。北のスパイの仕業なのか、テロなのかといろいろ推測される。バンウは、久しぶりに故郷の後輩ユン・ヒョク(チン・グ)から連絡を受けて喫茶店で会った。ヒョクは、バンウに何かを伝えようとしていたが黙って帰ってしまい、その夜再びバンウの家に現れて泊まり、多くの資料が入った鞄を置いて消えてしまう。バンウの女上司チョ部長(キム・ボヨン)は、会社がスカウトした有能記者ソン・ジンギ(キム・サンホ)に、パラム橋爆発事件を調べさせている。バンウは、独自の取材ルートを持つジンギ、後輩女性記者ソン・ヒョグァン(キム・ミニ)と一緒に、パラム橋爆発事件を徹底的に調べる。テレビのニュースでは、北のスパイ三人による犯行と報じており、二人が死亡、一人が重体となっている。バンウたちが、取材を進めていくと必ず邪魔する者たちが現れて、危険な目にあう。徐々にその正体がみえてきて、政府の上層部の秘密組織が行っているのがみえてくる。記者たちは、パラム橋爆発事件が何かと関連しているのかを調べていき、真実を追究していくお話。

監督は、長編デビューのパク・インジェ監督。
出演は、記者イ・バンウを演じるのは『雲から抜けた月のように』『生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)』のファン・ジョンミン、バンウの友人ユン・ヒョクを演じるのは『食客2 ~優しいキムチの作り方~ (原題:食客:キムチ戦争)』『血闘』のチン・グ、記者ソン・ヒョグァンを演じるのは『お熱いのがお好き』『女優たち』のキム・ミニ、記者ソン・ジンギを演じるのは『きみに微笑む雨 (原題:好雨時節)』『黒く濁る村 (原題:苔)』のキム・サンホ、チャン先生を演じるのは『男たちの挽歌 (原題:無敵者)』『殺しに行きます』のイ・ギョンヨン、バンウの女上司チョ部長を演じるのは『ウォンタクの天使』『不信地獄』のキム・ボヨン、ナム・ソンスを演じるのは『哀しき獣 (原題:黄海)』『生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)』のチョン・マンシク、キム・ヨンソンを演じるのは『生き残るための3つの取引 (原題:不当取引)』『詩』のキム・ミンジェ、メン社長を演じるのは『六連発銃強盗団』『ビー・デビル (原題:キム・ボンナム殺人事件の顛末)』のペ・ソンウ、パク・ジョンギルを演じるのは『あなたの初恋探します (原題:キム・ジョンウク探し)』『世界で一番美しい別れ』のチョ・ハンチョル、マ刑事を演じるのは『ワンス・アポン・ア・タイム』『タチマワ・リー -悪人よ 地獄行急行列車に乗れ』のアン・ギルガン、写真家イムを演じるのは『ホン・ギルドンの後裔』『ベストセラー』のチョ・ヒボン。

実際の事件をモチーフにして脚色を加えた作品。政治サスペンスといった内容で、特定の政治家たちと保安司令部(かつての国家の機密組織)の動き、真実を追い求める記者たち、保安司令部から逃亡して真実を公にしようとする内部告発者、これらの攻防を扱っている。

バンウ、ジンギ、ヒョグァンの記者たちは、パラム橋爆発事件に繋がる情報を共有するためにチームを組んで動きだしていくのである。バンウは、マ刑事から情報を貰ったり、友人のメン社長(ペ・ソンウ)や写真家イム(チョ・ヒボン)といった人たちと一緒に行動する仲間がいる。ジンギは、手帳に怪しい札束を入れており、高額な情報屋から電話で情報を得ている。ヒョグァンは、工学部出身というだけでパソコンでの解析を中心に動いている。ヒョクがバンウの家に置いていった鞄の中の怪しい資料やデータから動き出していき、三人が直接ヒョクに会うことで、ヒョクが隠している情報を引き出そうとしていくのだ。

ヒョクは、保安司令部の仕事を過去にやらされており、そこから逃亡しているのである。常にヒョクは、保安司令部から追われており、重要な情報を握っているのがみえるのである。三人の記者たちは、ヒョクを何とか逃がそうと協力し、記者たちも狙われるようになっていくのである。ヒョクは、パラム橋爆発事件で容疑者とされている重体で生き残ったパク・ジョンギル(チョ・ハンチョル)と接点があり、パラム橋爆発事件の謎やヒョクが握っている秘密が終盤にみえる流れになっている。

設定が1994年になっていることで、周囲の時代背景を細かく演出している。バンウがポケベルを使っていたり、公衆電話に列を並んで待っていたり、パソコンではMS-DOSを使用していたり、パソコンの旧型の周辺機器(フロッピーやプリンタやCRT)、カセットレコーダーなどその時代を感じさせてくれる。ポイントになっているのが重要データが入っているフロッピーディスクのパスワード解析で、四桁の入力文字を全パターン入力して力技で解除させようとするところはかなりきつい。こんな作業は、工学部出身とか関係なくて単なる繰り返しの単純作業である。

始めの頃、バンウはいつも丁寧な言葉で話すジンギと馬が合わなかったが、ジンギに小児ガンの幼い娘がいることを知らされたり、身を挺して仲間を守る行動をとることで、二人は良きパートナーになるのである。人間ドラマとして、この二人の関係は欠かせられないものになっている。

記者の動きと並行しているのが保安司令部の動きである。保安司令部が、スパイのように監視したり盗聴したり尾行したりするところを同時にみせていることで、彼らの行動をみやすくしている。どちらか一方の描写だけでは、謎だらけになるから両方の動きをみせながら進行しているのであろう。それによって、ヒョクを追っているのがみえたり、記者の持っている情報を口封じしようとしているのがみえたり、誰が首謀者なのかがみえるのである。

保安司令部や政治家といった国家権力によって、パラム橋爆発事件が北のスパイによって起こったという「でっちあげ」を作り、その陰謀を暴こうとする記者や内部告発者も狙われる展開である。権力者の都合のいいような社会で、それを行うには自国民を騙したり、危害を加えたり、恐怖を植えつけている。終盤に飛行機のシーンをみると1987年に起こった大韓航空機爆破事件を思い出してしまい、あれも彼らの陰謀なのかというような臭いを演出している。北では、大韓航空機爆破事件を未だに南の陰謀と主張しているぐらいだし。ラストの見せ方は、どちらにも解釈できるようにしている。あるアイテムが用意され、バンウの決断をみせないで観る側が決断するところになっており、どっちを選択していくのかで作品の評価が変わるかもしれない。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
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by nameinuuuu | 2011-11-19 11:03 | 662.モビーディック
韓国映画レビュー その633 「影殺人」
これおまけなのか、この監督の短編作品もくっついていたぞ。まだみてないけど。

b0097051_17241597.jpg影殺人
制作年:2009年
監督:パク・テミン
出演:ファン・ジョンミン、リュ・ドックァン、オム・ジウォン、オ・ダルス
ジャンル:サスペンス
鑑賞:韓国版DVD


日本統治化の朝鮮の京城。医学生クァンス(リュ・ドックァン)は、独立門の近くで死体を拾い、自分の医療技術を上げるため、その死体を練習台として持ち帰ってしまう。同じ頃、ミン・チソン内務大臣(ソン・ジェホ)の息子スヒョン(オ・テギョン)が大量の血痕を自室に残して行方不明になる。吉岡医師(キム・ウンス)は、外科手術をしているとき、血管について詳しいクァンスを関心し、助手として認められる。クァンスは、吉岡医師と一緒に内務大臣を往診したとき、飾られていた彼の息子の写真を見て驚き、クァンスの拾った遺体が内務大臣の息子だとわかる。クァンスは、このままでは殺人犯として疑われてしまうため、何とか潔白を証明するために、元警官で現在はどんな小さな依頼でも引き受ける探偵ホン・ジノ(ファン・ジョンミン)に真犯人を探して欲しいと頼む。内務大臣は、息子スヒョンを探すために高額の懸賞金をかけており、クァンスはその懸賞金を全てジノに渡すことを云い、被害者スヒョンの真相を探り出す。ジノは、被害者スヒョンの部屋を捜査し、白い粉を見つけ、クァンスの検査からそれがモルヒネだと判明し、事件の真相に少し近づく。そんなとき、第一被害者スヒョンの死体があったところに、警務局長(クォン・テウォン)が殺されて発見された。殺害方法や死体遺棄状態から連続殺人事件と感じた探偵ジノは、事件の真相を解いていくお話。

監督は、本作デビューのパク・テミン監督。
出演は、探偵ホン・ジノを演じるのは『ハピネス (原題:幸福)』『最後の約束 (原題:11番目のお母さん)』のファン・ジョンミン、医学生クァンスを演じるのは『My Son あふれる想い (原題:息子)』『俺たちの街』のリュ・ドックァン、発明家パク・スンドクを演じるのは『スカウト』『よく知りもしないくせに』のオム・ジウォン、ヨンダル警官を演じるのは『優雅な世界』『グッド・バッド・ウィアード (原題:良い奴、悪い奴、変な奴)』のオ・ダルス、サーカスの団長を演じるのは『肩ごしの恋人』『グッド・バッド・ウィアード (原題:良い奴、悪い奴、変な奴)』のユン・ジェムン、サーカス団員の姉オギを演じるのは『霊-リョン-』『クロッシング』のチュ・ダヨン、サーカス団員の妹ピョリを演じるのは『プチトマト』『ガールスカウト』のキム・ヒャンギ、日本人医師の吉岡を演じるのは『ワンス・アポン・ア・タイム』『走れ自転車』のキム・ウンス、被害者の父で内務大臣ミン・チソンを演じるのは『光州5・18 (原題:華麗なる休暇)』『バカ』のソン・ジェホ、被害者のミン・スヒョンを演じるのは『ファン・ジニ 映画版 (原題:黄真伊)』『解剖学教室』のオ・テギョン、村田警務総監を演じるのは『光州5・18 (原題:華麗なる休暇)』『マリン・ボーイ』のム・ヒョソプ。

二つの連続殺人事件が発生して、医学生クァンスから依頼された探偵ジノが真犯人を見つけ出すサスペンスである。探偵ジノに新しい道具を提供する発明家スンドク(オム・ジウォン)、出世することを考えているヨンダル警官(オ・ダルス)、威張っている日本人の村田警務総監(オム・ヒョソプ)、内地(日本本土)に帰りたいとつぶやく吉岡医師、不思議な行動をするサーカス団、殺人事件の容疑者として逮捕される片腕の男、といった人物たちと探偵ジノと医学生クァンスが接触して、殺人事件の犯人を捜していくのである。

ジノの探偵タイプは、謎解き頭脳派というよりか、肉体派で人情的に描かれており、親しみやすくなっている。序盤では怪しい男を全力疾走で追いかけ、終盤では拳銃を使って戦ったり、アグレッシブな探偵である。探偵ジノと発明家スンドクは、もう少しロマンスを強める形をとると思われたが、やや控えめな関係になっている。スンドクの存在が全く活かせていないので、もったいない起用の仕方をしている。ジノからすれば憧れの人のようにみせているから、大人の恋といった感じで表現したいのかと思ってしまった。

二つの連続殺人事件は、中盤ぐらいで誰が真犯人かが判ってしまうので、サスペンスとしては物足りなさを感じてしまう。中盤からサーカス団員の内部事情がみえてきて、幼い姉妹の悲劇が含まれたり、団長の謎であったり、もうひとつの物語が入り込んでくるのだ。先がみえやすい展開なので、もうひとつぐらい波乱があればと感じる。

日本統治化の朝鮮が舞台だから、日本語を使用するシーンも必然的にあったり、背景に日本語が混じっていたりするので日本人が観ると面白いかもしれない。医学生クァンスが両方の言語を使って話しており、吉岡医師と絡むところは日本語だけになっている。吉岡医師を演じるキム・ウンスは、日本語を話せるけど、日本語での演技がちょっと・・・って感じで通常会話と芝居の差がない。これは、今年「SSFF&ASIA2011」でキム・ウンスがゲストで来場し、話しているのを耳にして確証した。外国人が話す日本語のアクセントになっているから、日本人がその日本語をきくと直ぐにわかる。この時代の日本人の設定っていつも悪い人ばかりでてくるから、違う表現ができないのかと思ってしまう。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★
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by nameinuuuu | 2011-09-14 17:30 | 633.影殺人
韓国映画レビュー その574 「星から来た男 (原題:スーパーマンだった男)」
b0097051_13415890.jpg星から来た男 (原題:スーパーマンだった男)
制作年:2008年
監督:チョン・ユンチョル
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ジヒョン、チン・ジヒ、キム・テソン
ジャンル:ヒューマンドラマ
鑑賞:韓国版DVD


テレビ制作会社のPDをしているスジョン(チョン・ジヒョン)は、仕事の方向性で上司ともめており、アフリカへ取材しに行くつもりでいた。そんなとき、スジョンはカメラが入っている鞄を置き引きされ、犯人を追いかけている途中に道路で車に轢かれそうになったとき、ある男が身を挺して助けてくれて、しかも犯人を追いかけて鞄を取り戻してくれた。その男は、自分をスーパーマン(ファン・ジョンミン)と名乗っており、日々町中で懸命に人を助けている。スジョンは、アフリカ取材の仕事がボツになったことを知らされる。スジョンは、自称スーパーマンという男に興味を持ち出し、彼を主人公にしたドキュメンタリーを作ろうとする。スーパーマンは、困っている老人を助けたり、小学校に出没する破廉恥行為をする男を撃退したり、迷子の犬を探したり、子供たちを空き地に集めて話しをしたりしている。スーパーマンは、頭にクリプトナイトが埋め込まれているから超能力が使えないと云っており、実際スジョンと一緒に病院へ行ってレントゲンを撮ってみると脳に何らかの影が写っていた。スジョンが、スーパーマンの素性を調べていくことで、悲しい真実がみえてくるお話。

監督は、『マラソン』『よいではないか』のチョン・ユンチョル監督。
出演は、自称スーパーマンを演じるのは『黒い家』『ハピネス (原題:幸福)』のファン・ジョンミン、テレビ製作会社の女性PDスジョンを演じるのは『僕の彼女を紹介します』『デイジー』のチョン・ジヒョン、ヒジョン及びスーパーマンの娘ジヨンの二役を演じるのは『チェロ ホン・ミジュ一家殺人事件』『ヘンゼルとグレーテル』のチン・ジヒ、テレビ製作会社の男性ポンを演じるのは本作スクリンデビューのキム・テソン、テレビ製作会社の部長を演じるのは『デュエリスト (原題:刑事)』『百万長者の初恋』のト・ヨング、テレビ製作会社のキム作家を演じるのは『甘く、殺伐とした恋人』『最高のパートナー (原題:マイ・ニュー・パートナー)』のソヌ・ソン、ヒジョンの母とスーパーマンの妻の二役を演じるのは『解剖学教室』『リターン』のソ・ヨンファ。

自称スーパーマンという男と仕事だけが生き甲斐の女性スジョンの心の交流を描いたものである。その道のりまで、多くの不思議な出来事があり、スーパーマンの過去に秘められているのだ。

序盤は、都会の真ん中で小さな人助けをしている姿をみせており、会話をすると地球外からきた星人のようなことを云ったり、クリプトナイトが頭に埋め込まれて超能力が使えなくなったといった不可解なことだらけなのだ。スーパーマンの行動や言葉でコメディ要素を強くみせており、更にファンタジー要素を含んでいるので、方向性がみえない始まりをしているのである。

スジョン含むテレビ製作会社の人たちは、そんなスーパーマンを取材対象にして、彼の日常を撮影するのである。普段の生活を映すだけではつまらないので、テレビ製作会社が仕込みをして演出を加えてお茶の間を楽しませるような映像を作りだしている。その仕込みを知らないスーパーマンは、本気になって行動をしているので、そのギャップで笑いを提供するような作りになっている。それがエスカレートしたことで、スーパーマンは大きな事件を起こしてしまうのだ。

スーパーマンの視点から表現された仮想世界、スジョンを含む周囲の人物たちの視点から表現された現実世界、この二つの世界を切り替えながら描いている。先に仮想世界をみせてから現実世界をみせる作りになっていることで、仮想世界がスーパーマンの妄想というか願望のようにもみえる。この部分を見分けて理解することで、スーパーマンがどのような人物なのかが中盤以降にみえる構成になっている。

スーパーマンの素性がわかる中盤からは、今までの展開と大きく変わり、人間ドラマと社会派ドラマが強く描かれている。序盤から中盤までに笑いを提供する多くの出来事が、中盤から終盤の伏線にしているのである。人間ドラマとしては、スーパーマンの奇怪な行動の原因が過去にあり、妻と娘の死、スーパーマンの心身状態、人のために尽くす生き方をみせている。社会派ドラマとしては、スーパーマンの子供時代にあり、唯一の家族であった父と音信不通になった日、クリプトナイトが埋め込まれた意味が子供時代にあること、人々が他人に対して無関心な面をみせている。

劇中に出てくるアイテムや人物に大きな意味を成しているのが終盤に気づくであろう。スジョンがつけていたアクセサリー、スーパーマンの子供時代の写真、アロハシャツ、スーパーマンと親しくしていた少女ヒジョン、スーパーマンのサイフなどである。少し種明かしをすると1980年に起こった光州事件が絡んでいるのである。1980年という日付が出るシーンやラストのテロップに集約されており、スーパーマンの子供時代を読み解くことで、この作品の奥深さがみえてくるのだ。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
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by nameinuuuu | 2011-01-30 13:50 | 574.星から来た男
韓国映画レビュー その542 「死生決断」
b0097051_17162227.jpg死生決断
制作年:2006年
監督:チェ・ホ
出演:リュ・スンボム、ファン・ジョンミン
ジャンル:アクション
鑑賞:韓国版DVD


IMF危機によって経済不況に陥った国内で、釜山の町で麻薬売人をしているサンド(リュ・スンボム)は、好景気で舎弟のソングン(オン・ジュワン)と一緒に派手な生活を送っていた。麻薬係刑事のト・ジングァン(ファン・ジョンミン)は、麻薬の裏世界を牛耳るチャン・チョル(イ・ドギョン)を捕まえることに燃えていた。その理由は、ト刑事の相棒がチャン・チョル一味に殺されたからだ。麻薬売人サンドを逮捕したト刑事は、サンドと裏取引をして彼を囮に利用し、麻薬売人の男を誘い出し、警察が男を追っている際、その男は事故死してしまい、被疑者死亡という形で捜査は終了してしまい、捜査上の失敗で死者が出てしまったことでト刑事は謹慎処分になる。刑務所から出所したサンドは、舎弟ソングンと合流して、再び釜山の町で麻薬の売買を始めようとしていたが、そこの縄張りは新しい人物に乗っ取られていた。そんなとき、復職したト刑事は、悪きチャン・チョルを捕まえるために、再びサンドを利用しようと接触する。警戒しているサンドは、ト刑事に商売の邪魔をしないことを約束させて、ト刑事を利用して麻薬売買の縄張りを手に入れた。果たして、ト刑事は麻薬王チャン・チョルを捕まえることが出来るのか、麻薬売人サンドは釜山を掌握して全国区にのし上がることが出来るのかというお話。

監督は、『バイ・ジュン』『フー・アー・ユー?』のチェ・ホ監督。
出演は、麻薬売人イ・サンドを演じるのは『クライング・フィスト (原題:拳が泣く)』『野獣と美女』のリュ・スンボム、麻薬係刑事のト・ジングァンを演じるのは『ユア・マイ・サンシャイン (原題:君は僕の運命)』『私の生涯で最も美しい一週間』のファン・ジョンミン、サンドの叔父テクチョを演じるのは『永遠なる帝国』『チム』のキム・ヒラ、社長オム・ジヨンを演じるのは『このまま死ねない』のチュ・ジャヒョン、麻薬王チャン・チョルを演じるのは『ワイルドカード』『ぼくら特殊発掘捜査隊 (原題:マイ キャプテン キム・デチュル)』のイ・ドギョン、サンドの舎弟ソングンを演じるのは『台風太陽』『ピーターパンの公式』のオン・ジュワン。

麻薬の売買や麻薬に溺れていく人物をみせたり、麻薬の裏世界を中心にみせている。それをぶっ壊そうとするト刑事であったり、麻薬売人サンドが芯から腐った精神をみせたり、意外な人物が麻薬の裏世界に関わっているのである。作風は、古いアメリカ映画のハードボイルドものになっており、新鮮さが全く感じず古臭いものである。

サンドのバックボーンをみせており、麻薬のせいで母が殺された過去を持ち、自ら麻薬を摂取することはせず、麻薬を売り物と考えて商売に徹しているのがみえるのである。サンドの周辺人物となるのは、唯一血の繋がりがある叔父テクチョ(キム・ヒラ)、憧れている女性オム・ジヨン(チュ・ジャヒョン)、舎弟ソングン、幼なじみの女である。中盤から終盤は、サンドの周辺人物たちが絡んでくることで、腐った根性を持つサンドの心情が少しずつ変わっていくところが見せ所かもしれない。

ト刑事は、亡くなった相棒の妻を寝取る狂人であったり、悪い者には更に悪い者を利用するといった感じで実は悪徳刑事でもあるのだ。サンドを利用しまくって、麻薬ルートを探っていくのであるが、かなり根が深いのである。あと一歩のところで検察に事件を持っていかれることで、かなり妬みも含まれて描かれている。

麻薬売人と麻薬係刑事といった奇妙なコンビになっているのだ。お互い得をするために選んだ共存であり、いつ裏切りが起こるかわからないギャンブルでもあるのだ。過去の教訓からサンドは、ト刑事をあまり信用しておらず、利用できるだけ利用して何もかも搾り出そうとしている。一方、ト刑事は最終目標が麻薬王チャン・チョルの逮捕であり、サンドをいつでも裏切るつもりでいるのがみられるのだ。この辺の二人のかけひきをどのようにみるかであろう。

麻薬ルートのポイントは、麻薬王チャン・チョルと共謀している「教授」と云われている人物である。「教授」というのが、麻薬を製造している人物で、車に乗って車内で製造しているのだ。更にチャン・チョルと裏で組んでいるのが、ト刑事側にいるある公人なのだ。

終盤では、ト刑事が麻薬ルートを暴いていき、チャン・チョルと「教授」の密会現場に突撃したり、サンドとの絡みがあったり、腐敗した裏世界の根源に終止符を打つのである。全体構成としては、粗削りな仕上がりになっていて、麻薬売人サンドやト刑事の心情の部分が浅く描かれている。エンディングロール後に、オマケ映像みたいなものがあるので最後まで我慢してみて欲しい。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★
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by nameinuuuu | 2010-09-27 17:23 | 542.死生決断
韓国映画レビュー その416 「浮気な家族」
『オアシス』のレビューをアップしたので、この作品もアップすることにした。5年ぐらいまえに劇場で鑑賞したもの。官能ものだけで終わらないので、途中終了せずに最後まで観て、各自でこの作品の評価を判断してほしい。

b0097051_22241624.jpg浮気な家族
制作年:2003年
監督:イム・サンス
出演:ムン・ソリ、ファン・ジョンミン
ジャンル:ヒューマンドラマ
鑑賞:一般上映 (日本)


ソウルの高級住宅地に暮らす元ダンサーで近所のダンス教室でインストラクターをしている主婦ホジョン(ムン・ソリ)、弁護士の夫ヨンジャク(ファン・ジョンミン)、養子の息子スイン、夫の母ビョンハン(ユン・ヨジョン)、夫の父チャングン(キム・インムン)の家族である。夫ヨンジュンは、浮気相手の愛人ヨン(ペク・チョンニム)の家に行っていつも帰ってくるのが遅い。妻ホジョンは、隣家の青年ジウン(ポン・テギュ)に覗かれているのに気づき、性に好奇心を持つ青年ジウンに積極的にホジョンは近づいていき、付き合い始める。小学生の息子スインは自分が養子であることを受け入れられずに混乱に陥っている。夫の父チャングンは重度の肝臓ガンで余命あと僅か、夫の母ビョンハンは学生時代の同窓生と愛人関係になり情事に余念がなく、もう気持ちの上ではすっかりチャングンのことを他人扱いになっている。こんなバラバラな家族たちは、今後どのような展開が待っているのかというお話。

監督は、『ディナーの後に』、『涙』のイム・サンス監督。
主演は、一児の母で元ダンサーのホジョンを演じるのは『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』のムン・ソリ、ホジョンの夫で弁護士のヨンジャクを演じるのは『ワイキキ・ブラザーズ』『ロード・ムービー』のファン・ジョンミン、ヨンジャクの母のビョンハンを演じるのはドラマで活躍しているベテラン女優ユン・ヨジョン、ヨンジャクの父のチャングンを演じるのは『猟奇的な彼女』『ピアノを弾く大統領』のキム・インムン、ホジョンの隣人の高校生ジウンを演じるのは『涙』『品行ゼロ』のポン・テギュ、ヨンジャクの愛人ヨンを演じるのは『ワニ&ジュナ』のペク・チョンニム、郵便配達の男を演じるのは『ぼくらの落第先生 (原題:先生キム・ボンドゥ)』『君に捧げる初恋 (原題:初恋死守決起大会)』のソン・ジル。

外見からは、祖父、祖母、父、母、息子というバランスの取れた家庭にみえるが、それぞれの気持ちが他に向けていることで実はバラバラなのだ。妻ホジョンは青年ジウンとの危険な関係に進んでいったり、夫ヨンジャクは常に愛人ヨンと情事を交わし二人で旅行に出かけたり、夫の母ビョンハンは15年ぶりに愛人とセックスをして感動してしまい第二の人生を考えたり、夫の父チャングンは今にも死にそうな状態なのに酒を飲んだり、息子スインは自分が養子であることに不信感を持っている。みんながやりたい放題という点はおもしろいところであり、ブラックコメディを交えながら進行していき、笑える状況ではないのに笑わすのである。

妻ホジョン、夫ヨンジャク、夫の母ビョンハンのそれぞれの浮気をみせ、共通としてどれもセックスを絡めた表現方法をしている。性に対して燃えている青年ジウンを弄ぶようにしている妻ホジョン、妻とのセックスは義務感のようであるが愛人ヨンとのセックスに対しては快楽を求めて挑戦的なことをする夫ヨンジャク、夫との性生活が暫くなく久しぶりのセックスによって女であることを目覚めさせた夫の母ビョンハンといった感じである。

妻ホジョン、青年ジウン、夫ヨンジャク、愛人ヨンらのヌードシーンが意外に多く、ホジョンが裸のまま逆立ちや体操をしたり、ホジョンとヨンジャクがヤッた後に夫の横でホジョンが自慰したりなどなど、体を張った演技をみせている。性に対するブラックユーモアも取り入れているが、途中で飽きてくるのが正直な気持ちだ。セックスシーンをみたいのであれば、ポルノ映画をみれば十分であると感じてくる。

夫の父チャングンが亡くなり、そして夫ヨンジャクが愛人ヨンとの旅行帰りに郵便配達の男と交通事故があったことで、終盤の展開が非常に重くなっているのだ。終盤にあれだけ衝撃を与える作りにしているのに、中盤までのダラダラ感をどうにかして欲しい。ブラックコメディをある程度組み込む作りを想定しているからなのはわかるが、テンポの悪さが目立ってしまい途中でだらけてしまう。

終盤でこの作品のポイントがみえており、この家族が繋いでいたものは何だったのか、夫婦間の問題、新たな生命で夫の存在意義がなくなること、ラストにみせるホジョンの全てから解放されたときの感情をみせるところであろう。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★
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by nameinuuuu | 2009-09-04 22:32 | 416.浮気な家族
韓国映画レビュー その307 「ハピネス (原題:幸福)」
ホ・ジノ監督らしい作品である。過去の作品で共通する事柄をこの作品でも用いている。友情出演のコン・ヒョジンやリュ・スンスはかなり出番があるしポイントになる人物だから、正式な出演でもおかしくない。
b0097051_10594755.jpg
ハピネス (原題:幸福)
制作年:2007年
監督:ホ・ジノ
出演:ファン・ジョンミン、イム・スジョン、コン・ヒョジン、リュ・スンス
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
鑑賞:韓国版DVD


ソウルでナイトクラブを経営していたヨンス(ファン・ジョンミン)は、友人ドンジュン(リュ・スンス)に経営を引き継がせ、恋人スヨン(コン・ヒョジン)に別れを告げ、母(キム・ジング)には数年留学すると嘘を告げて姿を消していった。その理由は、悪化した肝硬変を直すために田舎の療養所「希望の家」に行くためであった。山々に囲まれた場所にある療養所には、重度の肺疾患で8年もこの療養所でスタッフとして働いているウニ(イム・スジョン)、ヨンスと同室になった肺ガンのソック(パク・イヌァン)、腎臓が悪い患者プナム(キム・ギチョン)、患者ジェゴン(ユ・スンモク)など、みんなが病気と真正面から向き合って治療に専念している。ヨンスは、若くて綺麗なウニが気になるようになり、二人は徐々に気持ちが近づき恋人関係になっていった。親密になったヨンスとウニは、二人だけで暮らすために療養所を出て、田舎の小さな一軒家で二人暮しをし、自給自足の生活や賃金が少ない仕事をしたりして、体に気をつかいながら穏やかな生活を過ごしていた。一年が過ぎ、ヨンスは体調を取り戻し、近い将来のことを考えだしていた。ある日、ソウルから友人ドンジュンと恋人スヨンが訪れてきたことで、都会の生活が恋しくなり、多くの悩みを抱えたヨンスは、ウニに母へ会いに行くと嘘をついて、ソウルにいる友人ドンジュンや恋人スヨンに会いに行った。ヨンスは、切り詰めた田舎の貧乏生活や病気で苦しむウニが負担に感じ、もう一度ソウルで生活したいと感じだす。果たして、ヨンスとウニの関係は今後どのようになるのか、二人の病気の行方はどうなるのかというお話。

監督は、『春の日は過ぎゆく』『四月の雪 (原題:外出)』のホ・ジノ監督。
出演者は、ナイトクラブを経営をしていたヨンスを演じるのは『ユア・マイ・サンシャイン (原題:君は僕の運命)』『黒い家』のファン・ジョンミン、重度の肺疾患で苦しむウニを演じるのは『角砂糖』『サイボーグでも大丈夫』のイム・スジョン、ソウルにいるヨンスの恋人スヨンを演じるのは『天軍』『家族の誕生』のコン・ヒョジン、ヨンスの親友でクラブ経営を引き継いだドンジュンを演じるのは『スーパースター カム・サヨン』『まぶしい日に』のリュ・スンス、療養所で暮らす患者プナムを演じるのは『角砂糖』『ノートに眠った願いごと (原題:秋へ)』のキム・ギチョン、療養所で暮らす患者ジェゴンを演じるのは『四月の雪 (原題:外出)』『グエムル 漢江の怪物』のユ・スンモク、療養所の院長を演じるのは『春の日は過ぎゆく』『花嫁はギャングスター (原題:極道の妻)』のシン・シネ。

序盤にヨンスが仕事や恋愛などの身辺整理をしているので、何をしているのかと思いきや、病気を治すために療養所に行くためであるのだ。予備知識なしで観てしまうと、これから死ぬのかと思ってしまうであろうし、療養所のことをホスピスだと勘違いしてしまうかもしれない。療養所での生活は、早朝の運動、畑仕事、食事療法、そして常に明るく笑うことなのだ。毎日のようにお酒を飲みタバコを吸っていたヨンスにとって、それらを許されないのはまさに地獄のような場所でもある。心臓病、腎不全、大腸疾患、肺ガンといった多くの人たちが、大きな病気と闘っているのに、明るく振舞っている。その明るさの裏に個々で不安を抱えているのを初めにみせるのが、ヨンスと同室になった肺ガンのソックである。みんなで診察に行ったときにソックが病状の悪化を知ったことで自暴自棄になり、不幸な出来事が起こるところである。皆が死を感じ、他人事のように感じとっていないのが、療養所にいる人たちの表情からみられるのである。

ヨンスは、ウニとの出会いで大きく変わっていくのである。二人の関係が親密になってくプロセスよりも、その後に起こる出来事を重視し、意識的に構成しているのを理解しておく必要がある。恋愛に積極的なウニは、過去に療養所内の患者と恋愛をしていた時期もあり、悲しい出来事を経験していても抑えられない感情を表現している。ヨンスとウニのキスシーンやベッドシーンの描き方は、ホ・ジノ監督の過去の作品でみせていた綺麗に描写する手法より、写実的に描かれているのが印象的である。これは役者の力量をみての演出だと感じられるであろう。もちろん、プラスの意味である。

大きな分岐点は、ヨンスの病状が回復したところであろう。何も娯楽のない田舎でケチった生活、病状が一向に回復しないウニの存在が負担になったり、都会の生活に戻りたい気持ち、二人の将来に対する考え方の違いといった多くの誘惑に負けてしまうヨンスの心の弱さがみえてくる。ヨンスのことを身勝手な男にみえるが、いつ死んでもおかしくないウニと一緒にいることを選択してとことん尽くしていくのか、自分の素直な気持ちのまま現実的な行動を取るのかをみせている。序盤のヨンスの行動で、誰にも病気のことを告げずに去っていったところに、彼がどのような人物であるかをみせている。相手に対しての思いやりを持った優しい面も持ち合わせていることを考慮して、簡単に身勝手な奴と決めつけるものでもない。遊園地のシーンでみせるウニの涙、海岸沿いのシーンでみせる無言で表情だけで主張する二人、ウニが坂道を全力疾走するシーン、これから起こる出来事を予兆させるようにしているところで、二人の感情を繊細に表現されているところである。中盤から終盤にかけて、言葉だけではなく表情や行動に着目して、ヨンスとウニの感情表現をどのように描写しているのかをしっかり理解することでこの作品の良さがみえてくるであろう。

もうひとつ、自然の変化を随所に見せて、二人の気持ちとリンクするように演出をしているように感じとれる。初めてヨンスとウニが出会うバス停での流れや山道を二人で歩くシーンをみると、春から夏の季節をみせており木々が茂ったところは、二人が澄んだ心を持った状態をみせている。同時に効果音として、人工的な音ではなく、自然の鳥のさえずりが響いているところも風情を感じてしまう。中盤以降は、秋と冬の季節を設定していることから、二人の感情をみれば一目瞭然であろう。

この作品は、台詞回しよりも些細な仕草や表情の変化が重要視されている。単に病気持ちの恋愛ものと安易な気持ちで鑑賞してしまうと、大事なところを見失ってしまう。目に見えない二人の気持ちを如何に理解していくかで満足度が変わってくるだろう。何故かわからないが、ホ・ジノ監督の作品と相性が良くて、過去の作品『八月のクリスマス』『春の日は過ぎゆく』『四月の雪』もかなり良い出来であったと感じる。

ちょっとツッコミを入れるとしたら肝硬変の状態で焼酎を飲んだら大変なことになるだろう。アルコールは肝臓の機能によって分解される作用があるので、肝臓に負荷がかかり体が異常になると考えられる。ボクは肝炎を経験しているから分かるけど、肝炎の状態でビールをグラス1杯飲んだだけで全身が痺れてひどい倦怠感で苦しくなった。肝炎を上回る肝硬変という病状だから、その辺は現実的に描いてほしかった。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★★
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by nameinuuuu | 2008-07-05 11:14 | 307.幸福
韓国映画レビュー その272 「20のアイデンティティ (原題:異共)」
20本の短編作品を纏めたオムニバス映画。どのようにしてレビューを進めていくか考えた末、20本全部の作品のストーリーと感想を書くことに決めた。量が多くなるのは我慢し、このレビューを読み返したときに内容を思い出すようにしたかったからだ。

b0097051_9511491.jpg20のアイデンティティ (原題:異共)
制作年:2004年
監督:計20名の監督
出演:多数
ジャンル:オムニバス
鑑賞:日本版DVD


韓国映画アカデミーが20周年を記念して、20人の監督がそれぞれメガホンを撮った短編オムニバス映画。

■第1話『Under a Big Tree』
監督:パク・キョンヒ (過去の作品:『微笑』)
出演:チュ・サンミ、ファン・ジョンミン

お互いが気になる存在の男女が木の下でデートをする。メイクの仕事をしている女(チュ・サンミ)とフランス料理のコックをしているの男(ファン・ジョンミン)。微妙な関係の二人には妙な空気が流れ、それに追い討ちをかけるように犬を散歩をしている主人が横切る。恋人になるまえの段階の男女が、どのようにして心が通じ合っていくのかを描いたお話。

妙に口臭を気にする二人で、男も女もトイレでうがいをしたり、髪型を気にしたりしているのが印象的だ。気になる異性とこれから恋人になるかもしれない相手なわけだから、勝負っていうのがヒシヒシと伝わってくる。ベンチに座る男と女の距離も近すぎず遠からずというところで会話が進み、犬の登場によって二人の座る距離が近くなる変化がおもしろいところだ。ちょっとしたハプニングもあり、緑に囲まれた景色によって気持ちも落ち着き、二人の心の距離が縮まる過程をうまく表現している。しっとりとした大人のラブストーリーをみせている。


■第2話『Sutda』
監督:キム・ウィソク (過去の作品:『北京飯店』『清風明月』など)
出演:キム・スヒョン、ウ・ヒョン、ナム・ムンチョル

20歳から花札賭博に人生をかけている男(キム・スヒョン)。今では車椅子が必要な生活をしている男が、未だ人生を諦めきれない思いで大勝負をする。果たして、勝負を賭けた花札賭博の行方はどうなのかというお話。

男の人生は過去の後悔が最後まで引きずっているのだ。20歳から博打の世界で生きて、博打でしか感じられない快感がそうさせているのだ。もし博打に出会わなければを心の中で何度もつぶやいているで、今から人生を変えるのでなく、人生を初めから再生したいのがみられる。最後の大勝負は全員が全額を賭けて勝負を張るのであるが、思いもよらない結末なので、この男の人生のまんまって感じがしてしまう。


■第3話『A Runner's High』
監督:キム・ソヨン (過去の作品:なし)
出演:カン・ジュウォン、キム・ヨンジェ

風景画をパソコンで画像処理して、それに言葉を添えていくライターの女性イゴン(カン・ジュウォン)。人間の部位を風景画とイメージを合わせることで言葉を生み出し、女性へのメッセージを記す。部屋から外に出て山でランニングをするイゴンは、美しい自然に心を奪われるが、そこである軍団をみることで気持ちの変化がみえるお話。

部屋に閉じこもって、在宅ワークをしている姿をみると人間関係から切り離して生きてきたイゴンがみられる。副題の「盲目」からわかるように閉じた空間だけを見えて、他は見えていないのであろう。そこでもうひとつの副題「鳥」は、山でランニングをしているイゴンから徐々に閉じた世界が開いていくようにみえる。山でマウンテンバイクの集団と出会うことで、今までの世界観が少し変わったことを示しているのがみられる。芸術性をメッセージにして描かれた作品なので、映像で感じとるように仕上がっている。


■第4話『Innocence』
監督:オ・ビョンチョル (過去の作品:『サイの角のように一人で行け』)
出演:チョ・ウンスク、チョ・ジュニョン、チョン・ジュファン

過去に2度結婚しているが2回とも夫を亡くして多額の保険金を受け取っている女。3度目の結婚は、年ごろの女の子がいる男と一緒になった。3度目の結婚もまたしても夫は、瀕死状態で病院に運ばれる。だが経緯が問題であり、この女がとった行動が純粋なものなのかそれともそれに反しているのかというお話。

過去二回の結婚で経験した事柄も壮絶なもので、1度目は交通事故で夫が死んで保険金が女におりて再び独身になった喜びもあり派手な生活をして、2度目は金持ちの男と結婚したが外人の運転手と浮気してちょっとした言葉の解釈の違いから運転手が夫を殺してしまう。3度目の結婚も女の言葉が発端で、夫がある人物によって瀕死状態になる。女の行動が純粋なものかといえば、ちょっと違うと感じるが道徳の問題だと思う。二つの死と一つの事件は直接的には女は無関係なのだが、女の行動や言葉が他人を絶望に追い込むのが恐い。肝っ玉がでかい女の強さに圧倒されてしまった。


■第5話『Fucked Up Shoes!』
監督:ユ・ヨンシク (過去の作品:『アナーキスト』)
出演:キム・イングォン、パク・チオ、ソ・ジノン

ある焼肉屋に来たお客たち。両親と子供たちの家族、労働者たち、男女のカップルたち、友人たち、軍人といった様々なお客が入ってくる店である。そこには、敷居をまたぐために靴を履き捨てるお客たちだったために、お客の靴は散らかっている。それを直す従業員(キム・イングォン)であったがある客が左右違う靴を履いたり、トイレに行くために他人の靴をスリッパ代わりに履いたために、店をでるお客たちは自分の靴が見つからないことで揉めている。果たして、この事態を収拾できるのかというお話。

多くのお客が靴を履き捨てるところから始まり、帰るころにある一人の行動によってめちぇめちゃになる。店に入っていくときは下半身しか映らないので、声や服装で人物像を考えるところがある。帰るときにお客の全身が見えるようにしていることで、序盤の隠していた人物像を鮮明にしているのであろう。ストーリー性としてはあまりに単純すぎるので、これといって特長がない。ごちゃごちゃしてるのと騒がしいのが印象に残るぐらいだ。


■第6話『Twenty Questions』
監督:イ・スヨン (過去の作品:『4人の食卓』)
出演:チェ・ドンムン、チョン・ジョンミョン、イ・ウネ

男(チョン・ジョンミョン)は、恋人(イ・ウネ)と別れたばかりで失望している。地下鉄の駅で男は、寝転がる浮浪者(チェ・ドンムン)につまずいた。そして地下鉄のホームで電車を待っている男に近づいてきた浮浪者は、線路近くまで男をひっぱり20の質問をするゲームをする。男はそのゲームによってどのような運命を辿るのかというお話。

心理的に恐怖を与えるホラーものである。恋人にふられて落ち込む男に対して、突然浮浪者が男に迫ってきて、質問ゲームをするのだから。その質問ゲームも単なるゲームでなく、命のかかったものだからたちが悪いのだ。ホームに落とされる恐怖、不気味な浮浪者の接近、思うように思考できない男が恐怖に陥る姿がおもしろく描かれている。


■第7話『The Twenty's Law』
監督:チョ・ミノ (過去の作品:『ジャングル・ジュース』)
出演:ポン・テギュ、チャン・ジュヨン、ファン・ソクチョン、サ・ヒョンジン

近未来の地球が舞台。男のエゴなどが原因で戦争が起こり、人類が絶滅することを防ぐために、男は20歳までしか生きられない法律が制定された。明日に20歳になる青年(ポン・テギュ)は、愛している恋人がいる。恋人は青年に最後の日に何とか青年の子供が欲しいと思い、積極的に青年に生殖活動するように言うが、男の子が生まれることを恐れている。女部族二人は、20歳になった男を強姦して殺害していく。青年と恋人のまえに、女部族二人が現れ、青年はどうなるのかというお話。

青年と恋人の最後の日に、恋人が子供を作ることを勧めるが、青年には別の考えがあって拒否しているのだ。恋人に男の子を産ませたくない気持ちが強く、それを考えているうちに女部族二人が青年を消しにくるのだ。女部族二人と戦う恋人と青年の剣を使ったアクションがなかなかおもしろいものがある。単なる近未来を表現したSFものだったらつまらないが、女部族のアクションがあることで楽しめる。そして20歳までしか男は生きられない設定もアイデアとしてはおもしろい。最後のオチが「ちょっと」って感じだが。


■第8話『To The 21st』
監督:チャン・ヒョンス (過去の作品:『ライバン』『誰にでも秘密がある』など)
出演:ナム・ジヨン、チェ・ハンナク、ユン・ソンビン

男二人の強盗は、親切を装って泥棒したり、女性からカバンを奪おうとしていた。そんなとき、拾った携帯電話の動画や画像に綺麗な女性(ナム・ジヨン)の記録が残っている。その携帯電話は綺麗な女性のもので、呪いが込められており、女性の復讐が始まる。携帯電話を拾った男たちに今後どのような出来事が起こるのかというお話。

携帯電話に出てくる女性の姿が、綺麗なために男二人が何をするのかと考えるであろう。女性はすでに死んだおり、復讐のために携帯電話を残しているのだ。女性が何故死んだのかが映像化されており、モノクロ映像の女性の過去をみせ、そして血をイメージした赤を強調している。携帯電話を使って男を誘き寄せる手法、殺伐とした雰囲気、迫りくる恐怖をうまく表現している。短編でなく長編でもいけるストーリーになっていると感じた。


■第9話『Pass Me』
監督:キム・テヨン (過去の作品:『少女たちの遺言』)
出演:チョン・ヘジン、チョン・ソギョン、チョ・ヒボン

バスに乗っていた女(チョン・ヘジン)が、窓から見える風景をカメラで撮っていた。そのとき喧嘩をしていたカップルをみかけ、建物の上からカップルの頭上にボールが落ちる瞬間にシャッターを押したときに時間が止まった。女は、落ちてくるボールを避け、止まっている時間を利用してちょっとしたことをする。そして、止まっていた時間は元に戻ったとき、バスに乗っていた女はどのような気持ちでいるのか、バスの中で何が起こるのかというお話。

時間が止まった映像をみると絵画的な作品にみられた。映像がモノトーンになっていたり、絵の中に女が入りこんでいるような錯覚は、うまく撮影されている。バスから下りて女が、ちょっとした手助けによってカップルが救われたのをみると天使をイメージしているのかもしれない。その後にバスの中で女と隣りの男の交流がすごく和んだ。


■第10話『Alone Together』
監督:ホ・ジノ (過去の作品:『8月のクリスマス』『春の日は過ぎゆく』)
出演:ユン・ジンソ、キム・ヨンジェ

女(ユン・ジンソ)は、身の回りの荷物をまとめ、恋人とアツアツだった頃に撮影したビデオ映像を鑑賞して涙を流がし過去を思いおこしている。部屋から出た女の後に、男(キム・ヨンジェ)が部屋に入ってきた。男も女と同じように、恋人とアツアツだった頃に撮影したビデオ映像を鑑賞して涙を流がし過去を思いおこしている。同棲していた男と女が、別れを決意した心境を描いたお話。

別れる恋人間の感情を過去の燃え上がっていた自分たちの姿をみて心の整理をしていくのだ。前半は女、後半は男という流れで、それぞれの視点から愛を思い出し、お互いが同じビデオテープの映像をみているが、違うシーンをみていることで二人の間にある物語が二つの視点で成り立っているつくりは上手さを感じる。過去の『8月のクリスマス』『春の日は過ぎゆく』でも男女の別れを主とした作品だから、ホ・ジノ監督らしいテーマ、繊細な感情表現している。


■第11話『Twenty』
監督:パク・キヨン (過去の作品:『モーテル・カクタス』『ラクダ(たち)』)
出演:キム・イヌ

20歳の誕生日を迎えた青年。嬉しさよりもこれからの人生を考えて恐れている。今後、大人として周囲からみられることで、青年の今後の人生の期待と不安の心境を描いたお話。

20歳の青年の普段の生活をみせている作品。そこに突然親から20歳になった祝いの電話で、彼の意識が徐々に高まっていった感じだ。正面の映像が少なく、後ろや横の映像を使ったことで青年の気持ちを直接的に表現せず、見ている側が感じるようにさせている。猫背で気だるそうな体が妙に気になるところである。


■第12話『Secrets And Lies』
監督:ミン・ギュドン (過去の作品:『少女たちの遺言』)
出演:リュ・スンボム、チェ・スジン、イ・チュニョン、チェ・ユンソ

青年(リュ・スンボム)は、自転車事故によって彼女(チェ・ユンソ)と運命的な出会いをして交際して婚約した。彼女の家に出向いた青年は、義母(チェ・スジン)と二人っきりなったとき襲ってきた。服を脱ぎ捨てて迫ったくる義母から懸命に逃げる青年。果たして、青年は義母の誘惑に耐えることができるのかというお話。

青年が義母の手伝いをして親切で家に荷物を運んで一息ついたときに、義母が肉体関係を迫ってくるのだ。青年は、少しずつ服を脱いで迫ってくる義母から逃げ、甘い誘惑に負けそうな感情、青年の葛藤がおもしろく描かれている。何とか家の外に青年が逃げ切ったときに、この誘惑の答えがわかる仕組みである。そして、青年は別の意味で行動していたというオチも用意していることで、コメディ要素も含んだ楽しい作品だ。


■第13話『Looking for Sex』
監督:イ・ヨンベ (過去の作品:『ストライキ前夜』『にわか雨』)
出演:アニメーション

全てのものが、エロい幻想に転換する。そして、運命の相手と出会い、複数のカップルはラブゲームで快楽に埋もれていく。抽象的なアニメーション画像によって愛を表現したお話。

一筆書きのような人のアニメで、男と女がダンスをしたり交わったりするので、性に対するメッセージなのは分かるが、何を言いたいのかがよくわからない。会話というものがなく、映像のみで理解しなければいけない難しさがある。表現があまりにぼやけているのと抽象的すぎるので、自分の解釈がどこまで理解できているのかが不安なところだ。


■第14話『Race』
監督:クォン・チリン (過去の作品:『シングルズ』など)
出演:チャン・ソギョン、キム・ナンフィ、チョン・インギ

ミノ(チャン・ソギョン)と先輩(チョン・インギ)は仕事の話しを切り上げてルームサロンで女性を呼び楽しむ。そこでミノはナンヒ(キム・ナンフィ)という女性と出会いお互いが気があるような素振りをする。ルームサロンでの出来事が終わったあと、ナンヒは一人で飲み屋で飲んでいたときに、偶然ミノが店に入ってくる。相席した二人は、違う企みをもって近づき、一緒にお酒を飲み、ホテルまで行く。果たして、ミノとナンヒは、お互い話していることとは別に心の中で何を考えているのかというお話。

飲み屋で再会したミノとナンヒの別々の思惑がおもしろく描かれている。ミノはナンヒが自分に気があると感じ、久々にタダで女を抱けるという状況から、早く店から出てホテルに行きたいのだ。一方、ナンヒは給料前で金欠であるため、ミノに気があるように装い代金を払わせようと企む。お互いに口では「愛している」と言いながらも、心の中では男「早く脱がんか!」女「早く金出さんか!」という目に見えない駆け引きがおもしろく描かれている。ナンヒが妥協しようとしたり、ミノが諦めようとしたりと、一瞬一瞬の切り替えしがおもしろく表現されている。


■第15話『Twenty Millimeter Thick』
監督:イ・ヒョンスン (過去の作品:『イルマーレ』など)
出演:ヨム・ジョンア、チェ・ウンソク、オ・ウンテク、チョン・ジヨン

カフェでデートをするソンジュ(ヨム・ジョンア)とホヨン(チェ・ウンソク)。二人は、カフェの窓からみえた喧嘩しているカップルを見て、何を話しているのか予想していた。女の浮気でないか、男が殴った素振りをしている姿をみていたソンジュとホヨンは、自分たちの話しになって次第に喧嘩になってしまった。果たして、ソンジュとホヨンの仲はどのようになるのか、そして揉めていたカップルの原因は何なのかというお話。

二組のカップルを主題にして、外のカップルでの出来事を内のカップルが観察して、客観的にみていた内のカップルが揉める展開だ。自分たちの愛を客観的に観察したときに、些細なことでソンジュとホヨンが喧嘩して、ソンジェは帰ってしまうのだ。ソンジェを追いかけるホヨンが、外に出たときに初めて外のカップルの事情がわかる展開だ。視覚から得た情報と真実の情報の差が、おもしろくみせている。ちょっとした男女の会話で、揉めたり、ふざけたり、惚気たりとちょっとしたことで思わぬ展開を引き起こす事例を二つみせている感じだ。


■第16話『Neighborhood』
監督:ファン・ギュドク (過去の作品:『チョルス、ヨンヒ』など)
出演:パク・ウジン、ソル・ウィヒョン、チェ・イェウォン、チェ・ドレサ

都会のアパートの隣り合う二部屋。薄い壁で仕切られた部屋で、隣りに誰が住んでいるかも知らない男と女。二部屋で、二組のカップルが別々のダンスをして愛を描いているお話。

会話がなく、二組のカップルが同時にダンスを行うのだ。別々のダンスを踊っていることで、二組のカップルの違いがみられる。一つの空間に二つの空間を融合させるアイデアとしてはおもしろく、映像方法が凝っているのがみられた。最初と最後には、別々の部屋であることをはっきりみせているし、見えない壁で括られていたりと変わった作品に仕上がっている。


■第17話『Oh My Baby』
監督:チョン・ビョンガク (過去の作品:『コルセット』『セブンティーン』)
出演:イ・ジョンウク、チェ・ヘソン、チェ・ヨンロク、イ・ファジョン

女性教師(チェ・ヘソン)は、小学生の子供たち数人に障害者の立場になって行動する体験実習を行う。あるナレーションの説明によって、車椅子女性(イ・ファジョン)がいつもどのようなことで困っているのか、どのような行動をしているのかを子供たちに説明する姿が映る。子供たちも実際に車椅子に乗って公園で移動したり、電車に乗ったり行動することで不便なことを学ぶ。だが、子供たちと戯れる車椅子女性を眺め、片思いをしているナレーションが随時流れている。果たして、車椅子女性に恋焦がれているナレーションの主は誰なのかというお話。

障害者の何げない生活での苦労がみえたことは知識になり、車椅子での行動に関して困難があるのがわかり、何を求めているのかもみえる。この作品は、小学生たちが障害者の体験実習をすることがメインでなく、車椅子女性への愛の告白がメインになっているだ。愛のメッセージを読み上げているのが冒頭から心の声のナレーションの主だ。映像も子供の視点から映されているのも伏線にしているがみられる。こうゆう手法は、よく動物が主役のときに用いられる手法だと感じる。


■第18話『It's Different On Mobile Queen』
監督:イ・ヨンジェ (過去の作品:『我が心のオルガン』)
出演:キム・ヘナ、パク・サンウク、カク・チェウォン

地下鉄のホームで携帯電話でメールを打っていた少女(キム・ヘナ)は、携帯電話を落としてしまい壊してしまった。携帯電話の売り場で携帯電話を万引きしようとしたところ、ある男が止めて携帯電話を買ってプレゼントをした。少女は、お礼に体で返すことにして一緒にホテルに行った。だが、そこに張っていた刑事たちがホテルに乗り込んできて、男を少女買春で逮捕されて、少女は刑事から逃げる。これから少女に何が起こるのかというお話。

少女の携帯電話依存症なのが明らかにわかる。常に携帯電話のメールを打ちまくっており、携帯電話が壊れて手ぶらの状態でも左右の親指が痙攣しているのだ。男に携帯電話を買ってもらい売春する流れも今風な作りになっており、時代に合わせているがみられる。少女が刑事から逃げた後に起こる出来事の方がおもしろく、トイレで盗撮されて若い男を追いかけるところ、共通なクセ、二人の変化といったところにアクセントをつけているのがみえる。


■第19話『At 2 O'clock』
監督:キム・テギュン (過去の作品:『火山高』『オオカミの誘惑』など)
出演:チェ・ソンジュン、イ・チョンア

真夜中のコンビニエンスストアで働く店員のチラン(イ・チョンア)。何回もカップラーメンを買って、コンビニエンスストア内で食べているチンファン(チェ・ソンジュン)。外は雨が降っており、ドア近くで誰かを待っているようなチンファン、ドア近くでタバコを吸って休憩するチラン。初めて会う男女の不思議な出会いは今後どのような展開になるのかというお話。

夜中のコンビニで働くチランのまえに現れたのが、恋人とうまくいっていないチンファン。チンファンが恋人に対しての感情を出してストーリーは進むが、それが何時しか一人になり、そして店員チランとなんとなく触れ合う感じである。若者向けのドラマという感じで、深夜の二人だけの空間で二人の微妙な感情をみせている。


■第20話『Sink & Rise』
監督:ボン・ジュノ (過去の作品:『吠える犬は噛まない』『殺人の追憶』など)
出演:ピョン・ヒボン、ユン・ジェムン、チョン・インソン

川沿いの橋の下で売店を開いている売店主人(ピョン・ヒボン)。売店に買い物に来た父(ユン・ジェムン)と娘(チョン・インソン)は、スナック菓子を欲しがる娘に父はゆで卵を買う。父は娘にゆで卵は水に浮くことを説明するが、売店主人は沈むと言い張る。ちょっとしたことで言い争いになって、ゆで卵の浮く浮かないを賭けにした。父は娘を、売店主人は店の全品物を賭けにした。果たして、その賭けの結末はどのようになったのかというお話。

コツコツと低価格の商品を売る老けた売店主人、薄汚い格好をした乞食のような父娘の設定の段階で掴みはよい。娘が欲しがるお菓子、父や売店主人が勧めるお菓子の違いから、世代ギャップのおもしろさ、ゆで卵を使った賭けと流れていく展開がおもしろい。賭けの対象が突拍子もなく、父は娘、売店主人は店の全商品と一世一代の大勝負のようにみえるが、賭けの内容はゆで卵が水に浮くか浮かないかというだけなのだ。最後のオチもボン・ジュノ監督らしいのがみられ、笑えるであろう。


■総合
様々な状況下のラブストーリー、コメディ、SF、ホラー、人間ドラマなどなど様々なジャンルから成り立ったオムニバス映画だから飽きずに鑑賞できるつくりになっている。そして、各々の監督の個性が出ているのも特長的で、過去の作品や本作以降の作品にも通じるものがあるので新たな発見ができる。個人的にすごくおもしろかったのはイ・スヨン監督の『Twenty Questions』とホ・ジノ監督の『Alone Together』である。おすすめ度の付け方は、各エピソードごとに、★あり/なしをつけて、20点満点中に★が幾つかを合計して、それを五段階評価に計算した結果である。因みに20点満点中12点。

【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
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by nameinuuuu | 2008-03-12 23:10 | 272.20のアイデンティティ