ゴーストタクシー
制作年:2000年
監督:ホ・スンジュン
出演:イ・ソジン、イム・ホ、チェ・ユジョン、チョン・ヘギュン
ジャンル:コメディ、ホラー、アクション、ラブストーリー
鑑賞:日本版Video
タクシー運転手キルラム(イ・ソジン)は、ようやく独立して個人タクシーを開業した。キルラムは、恋人ユジョン(チェ・ユジョン)にプロポーズするために会いに行く途中に、暴走するタクシーにおそわれて高速道路から落ちて死亡する。49日後、幽霊になってこの世に現れたキルラムは、彼女に会いたい一心でタクシーで街を彷徨う。そして、キルラムが事故のときに襲ってきたタクシーは、ゴーストタクシーの運転手カマキリ(キム・ウォンボム)の仕業であることがわかる。キルラムと同じ幽霊でゴーストタクシーの一員であるオーケー(チョン・ヘギュン)、ノンストップ(チョン・ジェヨン)、ナリ(ファン・チェリン)と親しくなる。彼らの情報から様々な事実を知るようになり、終いには恋人ユジョンに危険が迫るのをキルラムは救うお話。
本作がデビュー作のホ・スンジュン監督。出演者は、タクシー運転手キルラムを演じるのはイ・ソジン、キルラムの友人ビョンスを演じるのはイム・ホ、キルラムの恋人ユジョンを演じるのはチェ・ユジョン、宿敵カマキリを演じるのはキム・ウォンボム、ゴーストタクシーの友人たちをチョン・ヘギュン、チョン・ジェヨン、ファン・チェリンが演じる。
コメディが主体であるが、死亡したことでホラーになり、そこに車のアクション、主人公のラブストーリーが混じった作品だ。コメディの部分はゴーストタクシーの一員たちがいい味をだしている。キルラムの事故というのは、ゴーストタクシーのカマキリによって引き起こったことで、実はキルラムの友人ビョンスが絡んでいる。幽霊を強調するわりには幽霊特有のさまを生かしきれていないし、幽霊らしいのは友人ビョンスに憑依するカマキリであろう。
キルラムが事故間際にみたナンバープレート「ソウル 44 サ 4444」によってカマキリの存在がわかるのだが、このナンバープレートも洒落たことをしている。韓国でも「4」は縁起が悪い数字で文字の「サ」も死とかけている。全体的にみるとやはりブラックコメディなのだろう。でもホラーの部分に関していえば、全く恐怖感はないのが残念である。何でもかんでも詰め込んでしまうと、テンポがなくなってしまうのでもう少し一貫性をもってほしかった。
【なめ犬的おすすめ度】 ★