ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて (原題:カラ)
制作年:1999年
監督:ソン・ヘソン
出演:ソン・スンホン、キム・ヒソン、キム・ヒョンジュ、チェ・チョロ
ジャンル:ラブストーリー
鑑賞:韓国版DVD
1995年の冬、一ヶ月前からソヌ(ソン・スンホン)の会社の机にカラの花と共に美しい音楽が送られてくる。ある日ソヌは出勤途中、バスの中で美しい女性ジヒ(キム・ヒソン)を見かけ一目ぼれする。会社近くの通り過ぎた花屋から流れる音楽にソヌは立ち止まった。その花屋にバスで見かけたジヒが働いている店だった。ソヌはその花屋に入り、カラの花を買い、ジヒと会話をする。ソヌは自分に運命があると知り、迷ったあげく彼女に自分の心を告白する事を決心した。電話をかけ「愛してます!あなたにぜひ会いたい」、ソヌの電話口から「私も愛してます」と返ってきた。そしてクリスマスイヴの夜にホテルのスカイラウンジで会うことを約束する二人。だが、ソヌは約束の場所へ行くけれど、ジヒは犯人チョン・ミヌク(チェ・チョロ)の人質になって命を落としてしまう。ソヌはそれから3年後もジヒを忘れずにいたある日、ホテルのエレベーターが故障して止まった。エレベーターから出ると3年前のジヒが亡くなる24時間まえにタイムスリップしていた。奇跡のように戻った時間の中で、ソヌはジヒを人質犯から助けることができるのかというお話。
本作品がデビュー作のソン・ヘソン監督。出演者は、テレビドラマで活躍しているソン・スンホン、キム・ヒソン、キム・ヒョンジュ。サラリーマンのソヌを演じるのは本作が映画デビューのソン・スンホン、花屋を経営するソヌを演じるのは『敗者復活戦』のキム・ヒソン、ソヌと同じ花屋に働くスジンを演じるのは『クリスマスに雪が降ったら』のキム・ヒョンジュ。
奇跡的に時間が戻った主人公ソヌが人質犯によって殺されたジヒを救おうとする。これが前半部の話しになっているのであるが実は裏がある。それは、ジヒが殺される24時間まえに戻ったときにソヌはジヒのいる花屋に行くがすでにいなかった。そこに花屋に働くスジン(キム・ヒョンジュ)がいて、スジンと一緒にジヒを探しに行く。ソヌは、会社の机にいつも置かれているカラの花やジヒのことをスジンに話しながらジヒの家のまえで待つ。ジヒは一瞬戻ってきたが再び車に乗ってそこから立ち去っていった。追いかけるソヌであるが、そこから今までの事実が明らかになる。オチのあるラブストーリーなので最後まで見逃せない内容になっている。この作品の主役はスジンを演じるキム・ヒョンジュだと思う。ちなみに原題の『カラ』は、アフリカ原産のユリ科の花の名前で、歓喜、純潔、熱情という花言葉を持っており、神聖なイメージがあるため、婚姻の花、葬式の花として使われる。
【なめ犬的おすすめ度】 ★★★