主要出演者が、現在のところわからないので未記入にした。わかったら追記する予定でいる。韓国トラベルショート企画で、個人的に一番気に入った作品。
淡い期待 (原題:愛の未来) (短編)
制作年:2011年
監督:オ・ソンホ
出演:イ・ヨンウォン、キム・アリム
ジャンル:ラブストーリー
鑑賞:SSFF&ASIA 2013
ヨンウォンは、ソウルから江原道(カンウォンド)のカンヒョンの実家へ一時的に里帰りする。電車のホームまで恋人ミレが見送りにきて、緑色の手編みのマフラーをもらい、首にかけてもらう。電車が走りだして暫くすると、ヨンウォンの隣の席に綺麗な女性が座る。ヨンウォンは、その女性に一目惚れし、淡い期待感を募らせる。途中駅で休憩時間ができ、ヨンウォンが喫煙コーナーでタバコを吸っていたら、その女性もそこに来てタバコを吸いだす。休憩時間が終わり電車に乗り込んだヨンウォンは、隣の席にあの女性がいないことで不思議に思う。女性は、食堂車に行って飲食物を買っていて、ヨンウォンはそこでまた再会する。同じ席で行先が同じことがわかり、会話も進みいい感じになる。果たして、偶然電車で隣に乗り合わせた二人の関係は発展するのかというお話。
監督は、本作デビュー作のオ・ソンホ監督。
出演は、ヨンウォンを演じるのはイ・ヨンウォン、女性(正式明記:彼女)を演じるのは『カフェ・ノワール』『もう少しだけ近くに』のキム・アリム、ミレを演じるのはクァク・ジヒョン。
「韓国トラベルショート」の企画で上映されており、江原道(カンウォンド)の田舎カンヒョンが舞台になって、電車で隣に乗り合わせた二人が散策する景色を綺麗に映しており、企画に適した作品を選択している。
ヨンウォンには、恋人ミレがいるのに、電車で隣に乗り合わせた女性に一目惚れし、同じ駅で下車することもあり、親しくなっていき、二人の新しい恋の行方をみせている。列車内は空席が目立つことから、恐らく指定席を購入しているのであろう。日本だと空席が多いと、指定席でも一人で座りたいから移動する人たちが多いけど、本作品では真面目に座っている。
ヨンウォンと女性は、電車内の食堂や途中駅の喫煙コーナーとかで偶然会うこともあり、更に電車の席で女性からドーナッツをもらったり、電車内でタバコが吸えないことがきついことに同調したり、ヨンウォンは少し運命的なものを感じて期待しているのがみえるのだ。どちらかというと男性視点の内容で、これを運命の出会いと感じてしまって、女性にどんどん惹かれていき、気持ちが高ぶっているのがみえるのだ。
カンヒョン駅に到着し、二人は一緒に行動することになり、冷えてきたことでヨンウォンは恋人ミレからもらったマフラーを女性の首にかけて優しさをみせるのである。そして、ついに別れの時間がきてしまい、ヨンウォンは女性に告白をするのである。結果は伏せるけど、ヨンウォンが女性からマフラーを外したときに、その答えが分かる仕組みになっている。男性の淡い期待をみせており、男心を刺激する展開を上手くみせている。
【なめ犬的おすすめ度】 ★★★
【追記】 2013.07.05
出演者を追記した。