一応、これで短編は終わりの予定。今回SSFFでは、韓国トラベルショート作品だけ鑑賞したので。
ファニーゲーム (短編)
制作年:2010年
監督:チョン・ジヒョン
出演:チョン・ダウォン、リュ・セミン
ジャンル:コメディ
鑑賞:SSFF&ASIA 2012
同じ大学で映画科の教授の助手をしているバクス(チョン・ダウォン)と現代美術科の学生ソリ(リュ・セミン)は、サッカーの代表戦を応援するため、一緒に赤い服を着て広場でスクリーンに向かって応援する。二人は、試合が終わった帰り道、芸術の話しで議論することになる。ソリの先輩が描いた絵が、500万ウォンで売れたことで、バクスは驚く。その絵をみようと大学の現代美術科に向かう二人。そんなとき、二人にアクシデントが起こるお話。
監督は、本作三作目のチョン・ジヒョン監督。
出演は、バクスを演じるのはチョン・ダウォン、ソリを演じるのはリュ・セミン。
芸術に対する二人の価値観の違いをみせることで、ストーリーが広がっていく展開である。友人なのか恋人なのか微妙な関係にみえる二人が、高値のついた絵をみようとするのである。
二人には、芸術に対して尊敬している人物が設定されている。バクスには映画科の教授、ソリには現代美術科の先輩である。それぞれが尊敬する人物と対面するシーンがあり、敬意を持っているのがみえるのである。同じ世界で活躍していることで、芸術に対して近い感覚を持っているようにもみえる。
高値のついた絵を目にしたバクスの感想、その後に起こるアクシデントをコメディ要素で纏めている。複数の出来事を混ぜた形にして、工夫をしているようにみえた。しかし、今回の韓国トラベルショートという企画として、一番弱い作品のように感じてしまった。
【なめ犬的おすすめ度】 ★