昨日から開催されている東京国際映画祭(共催企画&提携企画も含む)に行っています。韓国映画の前売り券を購入したのは『虹』『妖術』だけにしました。この2本は鑑賞後にレビューを書く予定です。韓国映画のブログをしているのにちょっと寂しいところですが、観たい作品がいっぱいあるので、韓国映画の優先順位を下げました。韓国映画は、日本で一般上映が決まっているものがあったり、韓国版DVDを買えばみれるので重要視しませんでした。
昨日今日の二日間新宿で行われているKCW(コリアン・シネマ・ウィーク)は、東京国際女性映画祭を優先したので諦めました。全5本の上映作品はもう観ているのでいいかなと。舞台挨拶にキム・ユンジンとカン・デギュ監督が来る情報を知っていたので迷いましたが。東京国際映画祭のオープニングイベント「グリーンカーペット」にキム・ユンジンとカン・デギュ監督が参加しているのを公式HPの動画でみました。レポーターとキム・ユンジンとの会話が英語なのは当然なのでしょう。実況者がアメリカのTVドラマ「LOST」に出演していることを触れてました。
今回中華圏(大陸、香港、台湾)の作品を1本も取りませんでした。民間レベルの行事も政治介入してくる国だから、ドタキャンを避けたいからです。この二日間でドタキャンはないみたいですが、オープニングイベント「グリーンカーペット」でさっそく中国側の抗議が発生して台湾の監督や役者が「グリーンカーペット」に出場できない事態が起こりました。中国側の主張としては「台湾」という形で出場することに抵抗があったみたいです。Youtubeで、舞台裏で言い争っている動画がアップされていて、それをみて呆れてしまいました。
今のところ、東京国際女性映画祭で観た『サラエボ、希望の街角』が★4つレベルの作品でした。来年二月に岩波ホールで一般上映予定で、これはお薦めですね。制作国は合作ですが、ボスニア・ヘルツェゴビナが中心になってます。ボスニア紛争とイスラム教の国という知識を持っていると余計に楽しめるものになっており、中東アジアや西アジアのイスラム国家と違い、多くの矛盾を抱える東ヨーロッパ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の国と宗教の位置づけを描き、しかも人間ドラマが非常に濃厚で重たい作品です。主人公の女優の芝居が上手いので主人公の心の傷や人生の選択や葛藤を繊細に描いています。もうひとつは、これも東京国際女性映画祭で観た『家族との3日間』というスペイン映画です。カタルーニャ地方を舞台にしているのでカタラン語(or カタルーニャ語)で話しているので、字幕にスペイン全土の公用語であるカスティーリャ語(スペイン標準語)が表示してました。祖父が死亡したことで、20歳ぐらいの孫たち、中年の息子たちや娘が葬式に集まり、久しぶりに再会する家族たちのお話です。故人の息子たちと娘、その子供たちにあたる従兄弟たちの会話やその場の空間が良く出来ています。キリスト教(カトリック系)の一家であり、教会でミサをやったり、遺体の処理が面白い風習になっています。これは★3つ半レベルの作品でした。
今回は、東京国際映画祭「WORLD CINEMA」部門でみたいのがあったので、そこからスケジュールを組んでいきました。あと「コンペティション」部門の日本映画『海炭市叙景』を前から観たいと思っていたので第一優先でチケットを取りました。観たい作品が結構重なり諦めたものがあるので、そこは劇場公開を待つか、DVDがでることを祈っています。今週末まで映画祭があるので、楽しい一週間になりそうです。